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オーストリアはフランスに善戦も、貪欲さを忘れないライマー「可能な限りの力は出せたが…」

2024.06.18

オーストリア代表のライマー [写真]=Getty Images

 EURO2024・グループD第1節が17日に行われ、オーストリア代表はフランス代表に0-1で敗れた。MFコンラート・ライマー(バイエルン/ドイツ)が『UEFA.com』を通して試合を振り返っている。

 オーストリア代表は序盤から、フランス代表と互角と称すことのできる戦いを見せる。35分には中央をうまく前進した後、左サイドに流れたFWミハエル・グレゴリチュ(フライブルク/ドイツ)がクロスボールを送り、MFマルセル・サビツァー(ドルトムント/ドイツ)の落としからMFクリストフ・バウムガルトナー(ライプツィヒ/ドイツ)に決定機が訪れたが、GKマイク・メニャン(ミラン/イタリア)に阻まれていた。

 その直後、フランス代表のFWキリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン→レアル・マドリード/スペイン)に突破を許し、オウンゴールで先手を取られてしまう。後半に入っても拮抗した時間が続いたが、オーストリア代表は最後まで1点が遠く、0-1で初陣を落とすこととなった。

 試合後、ライマーは「とても激しく、難しく、多くを要求される試合だった」と言葉を発した。「自分たちが掲げるようなプレーをできた時には、良い場面も作ることができた。だが、相手がとても素晴らしいチームのため、自分たちの求めるプレーができないこともあった。彼らにボールを動かされ、僕らはそれを追いかけるような時間が続いたことも事実だ」と試合展開に触れると、先制点を許す直前の場面で、オーストリア代表が作り出した決定機を逃したことも悔やんだ。

「彼らがこの試合で決めた唯一のゴールは、僕らがビッグチャンスを得た直後に突然生まれたものだった。だが、このような試合は細かいディテールで決まってしまう。1つ1つのプレーが結果につながってくるものなんだ」

 オーストリア代表としては“優勝候補”相手に善戦したとも言えるが、ライマーは敗北という結果を踏まえ、“限界”には達していなかったと感じているようだ。試合の激しさを「100分間続いた試合のように感じた」と表現すると、「すべてを出し切った。非難されるようなゲームではない。今日は自分たちに忠実だった」と続け、やるべきことはやり尽くしたと語る。

 一方で、「全員がピッチで可能な限りの力を注いだことに間違いはないが、自分たちの限界を超えるようなプレーができたかと言われれば、そうではないのだと思う。細かい部分を振り返れば、もっとうまくできたことがあったのだから」とも話し、勝利のために貪欲に、ディテールの部分などで改善できることもあると口にした。

 これでオーストリア代表は大会初戦を落とすこととなり、前回大会のベスト16を超えるためには、次節は勝利が必須となる。ライマーは短期決戦の大会形式を考慮し、「僕らのようなチームは、時にはこのような相手には負けても仕方がないと割り切ることも大事だ」と明かすと、「グループステージはまだ2試合残っている。4日後にはまた試合があるのだから、そこに向けて全力で準備しなければならない」と意気込んだ。

 次節、オーストリア代表は21日、オランダ代表との第1節を1-2で落としたポーランド代表との戦いに臨む。

By サッカーキング編集部

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