攻守において存在感を放ったヴィティーニャ(右) [写真]=Getty Images
EURO2024・グループF第1節が18日に行われ、ポルトガル代表はチェコ代表を2-1で下した。試合後、『UEFA.com』がポルトガル代表MFヴィティーニャ(パリ・サンジェルマン/フランス)のコメントを伝えた。
試合は立ち上がりからポルトガル代表が主導権を握るも、なかなか先手を取れず、62分にはMFルカーシュ・プロヴォド(スラヴィア・プラハ)にミドルシュートを決められ、まさかの先制を許した。それでも、69分にヴィティーニャからのアーリークロスをDFヌーノ・メンデス(パリ・サンジェルマン/フランス)が頭で折り返し、これがオウンゴールにつながって1点を返すと、後半アディショナルタイムにはFWペドロ・ネト(ウルヴァーハンプトン/イングランド)の突破から、FWフランシスコ・コンセイソン(ポルト)が劇的逆転ゴールを叩き込み、2-1でタイムアップ。ポルトガル代表が白星スタートを切っていた。
同試合に先発出場し、90分までプレーしたヴィティーニャは、攻守に存在感を発揮。敵陣でセカンドボール回収を続け、マイボール時には最終ラインと前線をつなげる“リンクマン”として、攻撃の起点となる場面も多かった。UEFA(欧州サッカー連盟)が選ぶこの試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いており、UEFAのテクニカル・オブザーバー・パネルは「彼は試合のテンポをコントロールし、高い完成度を誇る多くのパスを繰り出した。この逆転劇に彼の存在は必要不可欠。数々の重要なインターセプトもポルトガル代表に流れをもたらした」と称賛している、
試合後、ヴィティーニャは「この大会に簡単な試合はない。それでも僕らは終始試合をコントロールし、より多くのチャンスを得た。自分たちが見せたパフォーマンスに完全に満足していたわけではないが、これが僕らにとってのEURO初戦であることを忘れてはならない」と話し、難しい大会初陣を勝利で終えたことを喜んだ。
続けて、「多くの感情が入り混じる試合で、失点の仕方は少しアンフェアだったと思う」と正直に心の声を明かす。ポルトガル代表が完全に試合の主導権を握っていたなかでの失点ということもあって、「何もないところからゴールを決められてしまう。『こういう日もある』と割り切るしかなかった」と振り返ったが、「僕らにとっては大きな痛手だったけど、その後の反応が非常に重要だった。落ち着きを維持したことで同点に追いつけたし、勝利のために最後まで戦い抜いたことがこの結果につながった」と、劇的な形での逆転勝利を誇った。
次節、ポルトガル代表は22日にトルコ代表はと対戦。第1節を白星で飾ったチーム同士の、連勝を懸けた一戦だ。
By サッカーキング編集部
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