トルコ戦では勝利を引き寄せる先制点を決めたベルナルド・シルヴァ [写真]=Getty Images
EURO2024・グループF第2節が22日に行われ、ポルトガル代表がトルコ代表を3-0で下した。試合後、ポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァ(マンチェスター・シティ)が、『UEFA.com』を通して試合を振り返った。
試合は21分、ゴール前のこぼれ球に反応したB・シルヴァが豪快に左足でゴールネットを揺らし、ポルトガル代表が先手を取る。28分にはオウンゴールで1点を追加すると、2点リードで折り返した後半の56分には、FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル/サウジアラビア)の折り返しからMFブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)がダメ押しゴールを奪い、3-0でタイムアップ。2連勝を飾ったポルトガル代表が、ドイツ代表、スペイン代表に続いて、決勝トーナメント進出を決めた。
2連勝を飾ったポルトガル代表において、輝きを放ったのがB・シルヴァだ。勝利へ導く先制点を挙げたのはもちろんのこと、常に抜群のポジショニングを保ち、ポルトガル代表の攻守のキーマンとして活躍。同試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)にも選出され、UEFA(欧州サッカー連盟)のテクニカル・オブザーバー・パネルは、同選手の活躍を「決定的な先制点を決め、決してボールを手放さず、ポルトガル代表が終始試合をコントロールする上で大きな影響を与えた。試合終了の笛が吹かれるまで、攻守両面でハードワークを続け、3本のキーパスを筆頭に、ピッチ上の全選手のなかで最も優れたスタッツを残した」と評価した。
試合後、B・シルヴァは「勝ち点3を獲得し、今大会3つ目のチームとして、グループステージ突破を決められたことにとても満足している」と勝利を喜んだ。一方で「優勝という目標にまた少し近付くことができたが、あくまでもグループステージ突破は、僕らが目標を達成するための1歩目を踏み出したにすぎない」という言葉で気を引き締めると、「僕の大会初ゴールは正直どうでもいいんだ。最も重要なのは、グループステージを突破し、次のステージへの準備が整ったということだ」と続け、自身のゴールよりも、チームが優勝を成し遂げるため、貴重な勝利を挙げたことへの喜びを露わにした。
「今日の僕らはチームとして素晴らしい出来だったと思う。彼らは高い位置からプレスをかけてきたけど、僕たちは状況を見て試合をコントロールし、彼らの脅威を抑えただけでなく、背後のスペースを有効活用して攻撃に転じる場面も多かった」
また、B・シルヴァは「(大会開催地の)ドイツにはトルコ系のルーツを持つ人々がたくさんいることは知っていた。この試合にも多くのトルコサポーターが駆けつけているだろうし、状況によっては自分たちが劣勢に立たされることもわかっていたよ」と話し、トルコ代表のホームのような雰囲気で試合が進む可能性も考えていたという。「でも、僕らのファンも素晴らしい応援で、劣勢を感じることはなかったよ」と自分たちのファン・サポーターへ感謝の言葉を送ると、「もちろん、早い時間帯の得点は、試合を僕らのペースで進めるのに役立ったね」と続け、自らのゴールを称えた。
ここまでの2試合を経て、「チームは良い状態にある。正しい道を進めているように感じているんだ」と明かすB・シルヴァは、「今日の試合はより多くのチャンスを作り出すことができたと思う」とトルコ代表戦の勝利に一定の手応えを口にする。だが、「今日の試合で勝ち点3以上の何かが得られたわけではない。これからも大会は続くし、僕らにできることは、今後の戦いに向けて最高の準備をすること、そのためのハードワークを欠かさないことさ」と語った。
次節は26日に行われ、決勝トーナメント進出を決めたポルトガル代表は、ジョージア代表との一戦に臨む。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト