途中出場から値千金のゴールを決めたチョボット [写真]=Getty Images
EURO2024・グループA第3節が23日に行われ、スコットランド代表とハンガリー代表が対戦した。
両チームともに今大会での初勝利と逆転での決勝トーナメント進出をかけた大一番。開幕戦でドイツ代表に1-5の大敗を喫したスコットランドは、前節スイス代表と1-1で引き分け、しぶとく勝ち点「1」を獲得した。最終節に勝利すれば3位以内が確定し、大量得点を奪った場合には2位に浮上する可能性も残されている。まずはしっかりと勝ち点「3」を掴み、初の決勝トーナメント進出への望みを繋ぎたいところだ。
対するハンガリーはここまで 2連敗と、2大会ぶりの決勝トーナメント進出が極めて厳しい状況となっている。この試合で引き分け以下に終わった場合はグループステージ敗退が確定。2位以上に浮上する可能性は消滅しているが、勝利した場合には3位となり決勝トーナメント進出への望みを繋ぐこととなる。リヴァプール所属のドミニク・ソボスライらを擁し、まずは勝ち点「3」獲得を目指す。
序盤はスコットランドがボール保持率を高め、サイドからのシンプルなクロスを多用し、相手ゴール前に迫る。しかし、なかなかラストパスが合わず、決定的なシュートを放つまでには至らない。対するハンガリーは8分、敵陣でボールを収めたベンデグーズ・ボラがボックス手前から右足を振り抜いたが、枠を捉えたシュートはGKアンガス・ガンのセーブに阻まれた。
25分過ぎにかけてはハンガリーも敵陣内でのプレー時間を徐々に増やしていき、2シャドーに入るソボスライとロランド・サライが起点を作りチャンスの創出を試みる。すると41分、ボックス手前右寄りの位置でFKを獲得すると、ソボスライが斜めに柔らかいクロスを供給。ファーサイドに走り込んだヴィリ・オルバンが頭で合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
その後は両チームとも決定機を作ることができず、前半はスコアレスで終了。ボール保持率で上回ったスコットランドだが、シュートを打てぬまま45分間が終了した。
後半の立ち上がりも拮抗した展開が続く。スコットランドはチェ・アダムズがチーム最初のシュートを放つも、立て続けにチャンスを作ることができず。対するハンガリーも敵陣バイタルエリアの攻略に苦戦。65分にはボラの右からのクロスにダールダイ・マールトンが頭で合わせるも枠に飛ばすことができなかった。65分過ぎ、ソボスライがFKから柔らかいクロスを送ると、ボックス内で複数選手が激しく交錯。試合が10分近くに渡り中断する事態が発生する。
79分、スコットランドはボックス内へ抜け出した途中出場のスチュアート・アームストロングが相手DFに倒されるも、PKの笛は吹かれず。後半アディショナルタイムは両チームが立て続けにチャンスを作り合う白熱した展開に。迎えた90+10分、相手CKを跳ね返したハンガリーが自陣からカウンターを発動。ソボスライ、ケヴィン・チョボットと繋ぎ、ボックス内右に抜け出したサライがマイナスへ折り返す。走り込んだチョボットがゴール左下隅に流し込み、土壇場で先制に成功した。
試合はこのまま0-1で終了。今大会初白星を挙げたハンガリーが逆転で3位に浮上し、決勝トーナメント進出の可能性を残した。対するスコットランドは未勝利で敗退が決まっている。
【得点者】
0-1 90+10分 ケヴィン・チョボット(ハンガリー代表)
【スターティングメンバー】
スコットランド代表(3-4-1-2)
GK:ガン
DF:ヘンドリー、ハンリー、マッケンナ
MF:ラルストン(83分 マクリーン)、ギルモア(83分 クリスティー)、マグレガー、ロバートソン(89分 モーガン)、マクトミネイ
FW:アダムズ(76分 シャンクランド)、マッギン(76分 アームストロング)
ハンガリー代表(3-4-2-1)
GK:グラーチ
DF:ボトカ、オルバン、マールトン(74分 A・サライ)
MF:ボラ(86分 ジョルト)、シェーファー、スタイルズ(61分 ナギ)、ケルケズ(86分 チョボット)、サライ、ソボスライ
FW:バルナバーシュ(74分 マルティン)
By サッカーキング編集部
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