PK戦を制したポルトガルがベスト8進出! [写真]=Getty Images
EURO2024・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が7月1日に行われ、ポルトガル代表とスロベニア代表が対戦した。
2大会ぶりの優勝を目指すポルトガルはグループF初戦でチェコ代表に競り勝つと、第2戦ではトルコ代表に3-0で勝利。メンバーを大幅に入れ替え臨んだ第3戦はジョージア代表に大会初勝利を献上したものの、首位で決勝トーナメント進出を決めている。ブルーノ・フェルナンデスやベルナルド・シルヴァら豪華攻撃陣の躍動、そしてクリスティアーノ・ロナウドの今大会初ゴールに期待がかかる。
対するスロベニアはイングランド代表、デンマーク代表、セルビア代表と同居したグループCを勝ち点「3」の3位で通過。3試合ともしぶとく勝ち点を拾い、24年ぶりの本大会で初の決勝トーナメント進出を決めた。守護神ヤン・オブラクや主砲ベンヤミン・シェシュコらを擁し目指すは、ベスト8進出とEURO本大会での初勝利だ。
序盤からボール保持率を高めるポルトガルは、4-4-2のミドルブロックを形成するスロベニアに対し、サイドからの攻撃でチャンスをうかがう。13分には右に開いたB・シルヴァが左足で絶妙なクロスを供給し、C・ロナウドとB・フェルナンデスが飛び込んだがわずかに合わず。一方のスロベニアはシェシュコとアンドラス・スポラルの2トップにシンプルなロングボールを供給。高い位置でのセカンドボールの回収からチャンスの創出を試みる。
中盤での激しい攻防が続くなか、33分には自陣でルーズボールを拾ったラファエル・レオンが独力で持ち込み、ボックス手前でヴァニャ・ドルクシッチに倒されポルトガルが絶好の位置でFKを獲得。これをC・ロナウドが直接狙ったが、右足から放たれた強烈なシュートは惜しくも枠の上へ外れた。スロベニアも手数をかけない攻撃で何度かチャンスを作るが、ラストパスが味方に合わず、なかなかシュートまで持ち込めない。
前半ラストプレーではR・レオンが得意のドリブルでボックス内左へ持ち込み、マイナスへ折り返したジョアン・パリーニャがダイレクトで狙ったが、低い弾道のシュートは左ポストをかすめた。前半はこのままスコアレスで終了する。
後半立ち上がりの47分、ポルトガルは右サイドの高い位置を取ったジョアン・カンセロが巧みなドリブルでボックス内へ侵入。混戦から最後はB・シルヴァが左足を振り抜いたが、シュートは大きく枠を外れ、チャンスを生かすことができない。55分にはカンセロがボックス手前中央でFKを獲得し、再びC・ロナウドが右足で強烈なシュートを放ったが、これはGKオブラクの正面を突いた。ポルトガルはその後もヴィティーニャやカンセロが起点となり、スロベニアを押し込み続ける。
耐える時間が続くスロベニアは62分にカウンターからシェシュコにチャンスが訪れるも、左足のシュートは上手くミートできず。ポルトガルはディオゴ・ジョッタやフランシスコ・コンセイソンらを投入し状況の打開を図るも、GKオブラクを中心としたスロベニア守備陣も集中した対応を続け、決定的なシュートを打たせない。スコアレスのまま迎えた89分、ジョッタのスルーパスにC・ロナウドが抜け出し、ボックス内左から左足を振り抜いたが、GKオブラクのブロックに阻まれた。
両チームともにゴールネットを揺らすことができず、試合は延長戦に突入。一進一退の攻防が続くなかで迎えた103分、ボックス内で仕掛けたジョッタが相手DFに倒されポルトガルがPKを獲得。しかし、ゴール右隅を狙ったキックはコースを読み切ったGKオブラクにセーブされた。115分にはぺぺのミスを拾ったシェシュコがGKディオゴ・コスタと1対1となるもシュートはセーブされてしまう。スコアレスのまま120分間が終了し、決着はPK戦に委ねられることとなった。
PK戦ではポルトガルのGKディオゴ・コスタが驚異の3本連続セーブ。C・ロナウド、B・フェルナンデス、B・シルヴァが全員沈めてポルトガルが3-0でPK戦を制した。ポルトガルは現地時間5日に行われる準々決勝でフランス代表と対戦する。
【スコア】
ポルトガル代表 0-0(PK:3-0) スロベニア代表
【スターティングメンバー】
ポルトガル代表(4-3-3)
GK:D・コスタ
DF:カンセロ(116分 セメド)、R・ディアス、ぺぺ(116分 ネヴェス)、N・メンデス
MF:パリーニャ、ヴィティーニャ(65分 ジョッタ)、B・フェルナンデス
FW:B・シルヴァ、C・ロナウド、R・レオン(76分 F・コンセイソン)
スロベニア代表(4-4-2)
GK:オブラク
DF:カルニッチニック、ドルクシッチ、ビヨル、バルコヴェツ
MF:ストヤノビッチ(86分 ヴェルビッチ)、チェリン、エルシュニク(105分 イリチッチ)、ムラカル(74分 スタンコヴィッチ)
FW:スポラル(74分 ツェラル)、シェシュコ
By サッカーキング編集部
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