意見の分かれる判定となったハンドのシーン [写真]=Getty Images
スペイン代表の左SBマルク・ククレジャ(チェルシー/イングランド)が、EURO2024・ラウンド8のドイツ戦を振り返った。7日、スペイン紙『アス』が伝えている。
目下行われているEURO2024で、出色のパフォーマンスを見せている左SBマルク・ククレジャ。同ポジションのホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア)の負傷に伴い、今年3月に約2年9カ月ぶりにスペイン代表に選出されると、そのまま定位置を確保。今大会では、グループ突破が決まっていた第3節アルバニア戦を除いた4試合に先発出場しており、“ラ・ロハ”の4強入りに大きく貢献している。
そんなククレジャの“とあるプレー”に対する判定が、物議を醸している。事の発端は、5日に行われたラウンド8のドイツ戦の延長後半開始直後に起きたハンド疑惑だ。主審はノーハンドの判定を下したものの、シュートブロックに入った同選手の腕にボールが直撃したのが明らかだったこと、起きたのがエリア内だったことなどもあり、敗れたドイツ側からは不満が噴出。一方で、その直前にオフサイドがあった等々の指摘もあり、意見の分かれるシーンとなっている。
7日に行われた会見に出席したククレジャに対しては、当然のことながら一連の判定に関する質問が飛び交ったが、同選手は「手には当たったけど、主審は冷静だった。(判定の)専門家がハンドではないと言うならば、ハンドではないんだ」と強調。また「あれは罰せられるべきだったか? 僕は選手だから、その手の質問に回答するのは控えるよ」と前置きしつつ、「審判がノーハンドと言ったなら、僕はそれに従うまで。多少、疑わしい行為だということは理解している。でもね、もしドイツが勝っていたら、こんなことは議論されなかっただろうし、反対に(トニ・)クロースを退場にしなかったことにも文句を言えただろう。結局、僕たちは勝った。それが重要なこと」と見解を示している。
延長戦終了間際のゴールで勝ち切ったスペイン代表。大会最多となる4度目の優勝にまで、あと2つに迫ったククレジャは「チャンピオンになれば、記憶に残ることができる。国民に楽しんでもらう方法は勝つことだ。僕たちはたくさん苦しんできた。これがベストではないし、勝つために全力を尽くすよ」と語り、準決勝フランス戦に向けた決意を固めている。
By サッカーキング編集部
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