初出場のEUROで輝きを放つヤマル [写真]=Getty Images
弱冠16歳のスペイン代表FWラミン・ヤマル(バルセロナ)がEURO2024で眩い輝きを放っている。
今大会のスペインは“死の組”とも形容されたグループBを3戦全勝で首位通過し、ラウンド16でジョージアに4-1で快勝。準々決勝ではユリアン・ナーゲルスマン監督の下で戦術的完成度の高さを見せていた開催国ドイツを延長戦の末に撃破すると、現地時間9日に行われた準決勝ではフランス相手に逆転勝利を飾り、3大会ぶりの決勝進出を決めた。開幕前の下馬評はそれほど高くなかったものの、史上最多を更新する4度目の欧州制覇に王手をかけている。
チームの攻撃を牽引しているのが右ウイング(WG)を主戦場とするヤマルだ。昨年9月のデビュー戦でスペイン代表の最年少出場記録と最年少ゴール記録を同時に更新した“神童”は、独特なリズムのドリブルと左足から繰り出される正確なキックを武器に躍動。フランスとの準決勝では、ボックス手前から美しい弧を描いたミドルシュートでネットを揺らし、大会史上最年少の「16歳362日」でゴールを挙げた選手となった。
チャンスメイク力も際立っている。同選手はここまで今大会最多の3アシストをマークしているほか、データサイト『Opta』による統計ではデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)に並んで今大会最多16回のチャンスクリエイトを記録。また、データサイト『Sofascore』によると、ビッグチャンスクリエイト数でも堂々のトップに立っているという。
スペインは現地時間14日の決勝でイングランドと対戦。充実の大会を優勝という最高の形で締めくくる事はできるか。ヤマルのパフォーマンスに注目が集まる。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト