カーン戦でゴールを決めてタトゥーを披露したイブラヒモヴィッチ [写真]=Getty Images
パリSGに所属するスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチが、14日にホームで行われたリーグ・アン第25節カーン戦(2-2で引き分け)で披露した上半身のタトゥーがWFP(国際連合世界食糧計画)に協力したものだったことを明かした。15日のイギリス紙『インディペンデント』などが報じた。
同試合で開始72秒に先制点を決めたイブラヒモヴィッチはシャツを脱いで上半身に入ったタトゥーを見せ、イエローカードを受けた。イブラヒモビッチは試合翌日、クラブ公式サイトで同行動について次のように話している。
「カーン戦でシャツを脱いだら、誰もが新しいタトゥーの事を聞いてきた。体に一時的に彫った50個のタトゥーは、世界中で飢餓に苦しむ実際の人たちの名前だ。タトゥーはもう消えたけど、その人たちはまだ生きている。俺を通してみんなにそれを見せたかった」
一方、15日に公開されたWFPの公式動画でもイブラヒモヴィッチは語り手として飢餓の問題をこのように訴えている。
「どこへ行っても誰もが俺の事を知っていて、俺の名前を呼び、応援してくれる。でも、誰も応援しない名前もたくさんある。カルメン、ラフマ、アントワン、リダ、チューウィ、マリコ…。できる事なら、彼ら全員の名前を俺の体に刻みたい。でも今、世界で8億500万人の人たちが飢餓に苦しんでいる。ほとんどが子供だ。彼らは戦争、自然災害、極貧で苦しんでいる。俺は世界中にサポーターを持つ。これから俺はこのサポートを必要とする人たちに届けたい。だから、俺の名前を聞いたら、彼らの名前も思ってほしい」
同試合でPSGは2-0と有利に試合を進めたものの、3人の交代枠を使い切った後に2名の負傷者を出し、終了間際に2失点を喫して引き分けた。