フランス代表での同僚だったベンゼマ(左)とヴァルブエナ(右)[写真]=Getty Images
レアル・マドリードのフランス代表FWカリム・ベンゼマの関与が疑われている恐喝事件について、フランスの最高裁判所が警察の捜査に不正があったとの判断を下した。イギリスメディアの『BBC』や『デイリー・メール』紙が11日に報じた。
ベンゼマは、2015年10月に明らかとなったフランス代表MFマチュー・ヴァルブエナ(フェネルバフチェ)を“セックステープ”をもとに恐喝した事件に関与していることが疑われ、捜査対象となっている。
2016年5月にはベンゼマとその他の容疑者が、警察の捜査に不正があったとして、捜査の打ち切りを要請。ヴァルブエナと恐喝をしたとされる人たちの間で交渉の仲介役をした覆面警官が、犯行へと積極的に促したと訴えていた。
ヴェルサイユの上訴裁判所は昨年12月にその要請を却下。しかし、フランスの最高裁判所は今年7月11日にベンゼマらの訴えを支持し、上訴裁判所の判決を取り消したという。ベンゼマの恐喝事件関与の容疑が晴れたわけではないが、警察の不正捜査が最高裁によって認められる形となった。今後はパリの裁判所にて改めて審理されるという。
同選手の弁護士はフランスメディア『FranceInfo』に対し、「これは間違いなく大きな勝利だ。カリム・ベンゼマに不利な証拠が無効になることを意味している」、「この件は終わっていないが、新たな裁判所は必然的に、捜査の全プロセスが不当であり、ほぼ全ての訴訟を取り下げる判定を下すべきだ、少なくともカリム・ベンゼマの件は間違いない」と語り、不起訴処分になると見ている。
By サッカーキング編集部
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