フランスで悲惨な事故が発生 [写真]=YouTube - MD
現地時間9月30日、スタッド・ドゥ・ラ・リコルヌで行われたリーグ・アン第8節アミアン対リール戦で、観客席のフェンスが崩壊、サポーターが落下する事故が発生した。負傷者26名のうち5名が重傷の惨事となり、試合は中止になっている。
前半16分、先制点を決めたリールのフランス人DFフォデ・バロ・トゥーレが、喜びを分かち合おうとサポーターがいるスタンドに駆け寄った。すると詰め寄ったサポーターの重さに耐えきれず、観客席のフェンスが倒壊。赤十字のスタッフや消防隊員が雪崩のように崩れ落ちたサポーターの救助にあたり、負傷者が病院に搬送された。
主審は両チームにロッカールームへ戻るように指示。話し合いの結果、安全面を考慮して試合を中止することになった。現在、同スタジアムでは観客席の規模拡大の改修工事を行っているが、事故が起きたスタンドは手付かずの状態であった。
スペイン大手ラジオ局『COPE』の番組『Tiempo de juego』のインタビューを受けたリール幹部のマルク・イングラ氏は、集中治療室に運ばれた5名の重傷者のいずれも幸運にも命に別条はないことを説明している。
「老朽化していた可能性がある。フェンスがまるでプラスティックのように崩壊していた。今シーズンも毎試合観客を収容していたが、まるで一世紀前のスタジアムのように見える」。かつてバルセロナの取締役のひとりで、会長候補でもあった同氏はそのように語った。
(記事提供:ムンドデポルティーボ日本語版)