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PSG会長、スイスでの裁判終え汚職疑惑が晴れる…元FIFA事務総長は一部有罪

2020.10.31

汚職疑惑が晴れたパリ・サンジェルマンのナセル・アル・ケライフィ会長 [写真]=Getty Images

 パリ・サンジェルマンナセル・アル・ケライフィ会長はスイスでの裁判を終え、汚職疑惑を晴らした。30日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

 同会長は今年2月、2007年6月から2015年9月にかけて国際サッカー連盟(FIFA)の事務総長を務めていたジェローム・ヴァルク氏らとともに贈収賄などの容疑があったことでスイス検察局に起訴されていた。ケライフィ会長はカタールメディア『beINメディアグループ』の役員も務めており、イタリアやギリシャなどでの放映権を得る見返りに、ヴァルケ氏に“援助”を行ったという疑惑がかけられていた。しかし、裁判の結果、無罪判決を受けたという。

 スイス検察局はケライフィ会長について、「ヴァルケ氏に刑事上の不当な財務管理を促した」、「イタリア・サルデーニャ島に所有する別荘を、ヴァルケ氏が無料の宿泊施設として独占的に使用できるようにした」という2件で起訴していた。

 ケライフィ会長は無罪判決を受けた後、今回の判決は「完全な正当性を証明するもの」であり、「根拠のない疑惑、架空の告発、私の評判に対する絶え間ない中傷など、すべてが完全に根拠のないものであることが証明され、法の支配と正当な手続きに対する私の信頼が回復した」と語っている。

 一方、贈収賄や複数の刑事上の不当な財務管理および文書の改ざん容疑で起訴されていたヴァルケ氏は、テレビ放映権に関する文書を偽造したとして120日間の執行猶予付きの有罪判決を受けた。また、FIFAに損害賠償として約165万ユーロ(約2億2000万円)を支払うよう命じられている。しかし同氏は、賄賂の受け取りと刑事上の過失については無罪となった。

By サッカーキング編集部

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