かつてリヨンでプレーしていた頃のトリッソ [写真]=Icon Sport via Getty Images
リヨンは7月1日、2021-22シーズン限りでバイエルンを退団していたフランス代表MFコランタン・トリッソの完全移籍加入を発表した。契約期間は2027年夏までの5年間となっている。
現在27歳のトリッソはリヨンの下部組織出身。2013年8月にトップチームデビューを飾ると、本職のセントラルハーフだけでなくサイドバックでもプレーした。リヨンでは公式戦通算で160試合出場29ゴールを記録し、2017年夏にバイエルンへと完全移籍。移籍金4150万ユーロ(当時のレートで約51億円)+ボーナス600万ユーロ(当時のレートで約7億円)という条件で、ドイツ王者へと旅立っていた。
バイエルン加入初年度となった2017-18シーズンは、公式戦35試合で9ゴール6アシストを記録するなどクラブのブンデスリーガ制覇に貢献した。2018年夏にはフランス代表の一員として2018FIFAワールドカップロシアに参加すると、5試合でピッチに立ち、母国を世界王者へと導いていた。W杯終了後からは負傷に悩まされるようになり、徐々に出場機会が減少。バイエルンに在籍した5シーズンで公式戦出場は通算118試合にとどまっていた。
6シーズンぶりとなるリヨン復帰に際し、トリッソはクラブの公式サイトでコメントを発表。「リヨンに戻り、クラブの新しいプロジェクトに参加できることをとても嬉しく思っている。リヨンは僕の街であり、育った場所であり、そして落ち着く場所なんだ。大きな喜びを持ってこの地に帰ってくることができた。サポーターからの愛もたくさん感じたし、グルパマ・スタジアムでまた会えるのが待ちきれないね」と語った。
また、トリッソは入団会見にて5シーズンを過ごしたバイエルン時代についても回顧。「バイエルンでは大きな成長を遂げることができた。そして、最も印象に残っているのは勝者のメンタリティだ。相手のレベルに関係なく、1試合に臨むモチベーションは同じだった。バイエルンで得た経験をリヨンに還元したい」と話している。
今夏、リヨンはアーセナルを退団したフランス人FWアレクサンドル・ラカゼットの6シーズンぶりとなる復帰を発表している。同じタイミングでリヨンを離れ、5シーズンという年月を経てリヨンで再会するストライカーについても言及。リヨン一筋でプレーしているポルトガル代表GKアントニー・ロペスの名前も挙げながら、「アントとアレックスとは本当に良い関係なんだ。たくさん話をしたし、アレックスの復帰は私の決断に大きな影響を与えてくれた。『自分にとってベストな場所』と考えて、ここに来ることを決断できた」と述べた。
リヨンはラカゼットだけでなく、リーグ・ドゥ(フランス2部リーグ)のカーンからフランス人GKレミー・リウとU-20同代表MFヨハン・ルペナンの加入が決定している。トリッソは今夏4人目の補強に。リーグ・アンを8位で終えた2021-22シーズンからの巻き返しを見据え、着々と新戦力を確保している。
By サッカーキング編集部
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