ルイス・エンリケ氏がPSGの新監督就任に近づく [写真]=Getty Images
監督交代を検討中のパリ・サンジェルマン(PSG)が、ルイス・エンリケ氏の招へいに近づいているようだ。19日、イギリスメディア『BBC』やフランス紙『レキップ』が伝えている。
リーグ・アンで連覇を成し遂げたものの、チャンピオンズリーグ(CL)とクープ・ドゥ・フランス(国内カップ戦)ではいずれもベスト16敗退という不本意な結果に終わったPSG。クラブは来る2023-24シーズンでのさらなる躍進を目指すべく、指揮官の交代を本格的に検討。昨年夏から指揮を執るクリストフ・ガルティエ監督の解任は決定的と見られており、かねてから後任探しに着手している。
ローマのジョゼ・モウリーニョ監督やアーセナルのミケル・アルテタ監督など様々な名前が浮上する中、PSGは前バイエルン指揮官のユリアン・ナーゲルスマン氏の招へいに向けて交渉を進行。しかし、今月に入り交渉が決裂したことが報じられ、同クラブはターゲットの変更を余儀なくされた。PSGはその後、昨年12月にスペイン代表監督を退任して以降フリーの状態が続いているエンリケ氏に目を付け、交渉を進めている。
今回の報道によると、PSGとエンリケ氏側との交渉は順調に進展しており、概ね合意に達しつつあるという。依然として詳細部分の調整が残されているものの、エンリケ氏本人も監督就任を前向きに検討しており、契約の締結が近づいているようだ。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、両者の交渉が既に最終段階に到達していることを指摘。早ければ今週中にも、監督就任が正式発表される可能性があるという。
スペイン出身で現在53歳のエンリケ氏は、現役時代にレアル・マドリードやバルセロナで活躍。2004年の引退後はバルセロナ・アスレティック(バルセロナB)やローマ、セルタの監督を歴任し、2014年夏に古巣バルセロナの監督に就任した。初年度となった2014-15シーズンにはラ・リーガ、コパ・デル・レイ、CLの3冠を達成。約3年間で合計9つのタイトルをもたらし、2017年夏に退任した。
2018年夏にはスペイン代表の指揮官に就任。積極的にチームの若返りを図り、2021年に開催されたEURO2020ではベスト4進出を果たした。しかし、優勝も期待されたFIFAワールドカップカタール2022ではベスト16で敗退。同大会の終了後に退任が発表され、その後はナポリやチェルシー、トッテナムなど複数クラブからの関心が明らかになっていた。
By サッカーキング編集部
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