エンバペについて言及したアル・ケライフィ会長 [写真]=Getty Images
パリ・サンジェルマン(PSG)のナセル・アル・ケライフィ会長がフランス代表FWキリアン・エンバペについて言及した。5日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
PSGは4日、ルイス・エンリケ監督が新指揮官に就任したことを発表し、同日には記者会見が行われた。エンリケ監督に対するスピーチを行ったアル・ケライフィ会長だったが、会見では今後の去就に注目が集まっているエンバペについても言及。契約延長の問題で波紋が広がって以降、公の場で初めてコメントを残した。
アル・ケライフィ会長は、「我々の立場は非常に明確だ」と述べつつ、「キリアン・エンバペが残留を望むなら、彼は新たな契約にサインする必要がある」と、来年6月に契約満了を迎えるエンバペが、2023-24シーズンもPSGでプレーするためには、契約延長に応じるべきであると口にした。続けて、「現時点で世界最高の選手をタダで退団させるわけにはいかない。それは不可能だ」と述べ、来夏にフリーで移籍させる意思がないことを強調している。
現在24歳のエンバペは昨年、レアル・マドリードへの移籍が確実視されていた中でPSGとの契約を2025年まで延長していた。しかし、当初「3年」と思われていた契約は「2年+1年延長のオプション」という形で、エンバペ側にオプション行使の権利があることが判明。その権利行使の期限は2023年7月31日までとされているなか、同選手は契約延長オプションを行使する意向がないこと、今夏に退団する意思もないことを明言していた。
このままでは来シーズンに契約満了でクラブを去ることになってしまうエンバペ。PSGは移籍金のために今夏での退団を希望していない同選手を売却するのか、それとも残された1年で契約延長に向けた交渉を行うのか。両者の動向に注目が集まっている。
By サッカーキング編集部
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