去就に注目が集まるエンバペ [写真]=Getty Images
去就が不透明となっているパリ・サンジェルマン(PSG)所属のフランス代表FWキリアン・エンバペが、クラブの会長を務めるナセル・アル・ケライフィ氏やスポーツアドバイザーを務めるルイス・カンポス氏、チームを率いるルイス・エンリケ監督らと会談を行ったようだ。10日、フランスメディア『RMC』が報じている。
現在24歳のエンバペはモナコで頭角を表すと、1シーズンのレンタル加入を経て2018年夏にPSGに完全移籍。ここまで公式戦通算260試合の出場で212ゴール98アシストを記録するなど、同クラブの中心選手として活躍している。昨年夏にはレアル・マドリードへの移籍が濃厚と報じられたなか、PSGと新契約を締結し残留した。
しかし、当初2025年6月30日までと見られていた新契約は、2024年までの2年間+1年間の延長オプションであったことが判明。さらに、契約延長オプション行使の権利はエンバペ側にあったものの、期限となっていた今年7月31日以前からクラブに対して契約延長オプションを行使しない意向であることに加え、今夏に退団する意思がないことも明言していた。これを受けてPSGは来夏のフリー退団を避けるために今夏の移籍市場での売却に動いていており、日本や韓国で行われたプレシーズンツアーのメンバーから同選手を外していた。
そして、プレシーズンツアーから戻ったPSGは、12日に行われるロリアンとのリーグ・アン開幕戦に向けて練習を再開。しかしエンバペはトップチームへの合流が許可されておらず、現在はクラブが放出を検討している選手たちとのトレーニングにのみ参加している。
そんななか、今回の報道によると、エンバペはナセル・アル・ケライフィ会長やルイス・カンポス氏、ルイス・エンリケ監督らとの会談に参加した模様。エンバペはその会談の中で、改めて契約更新をしない意向であることや、今夏にPSGを退団するという要請には断固拒否する姿勢を示したという。
また、ナセル・アル・ケライフィ会長はこのエンバペの主張を受けて、契約延長を行わない場合にはプレーさせないと通告したとも報じられているが、果たしてエンバペの去就問題はどのような結末を迎えるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。
By サッカーキング編集部
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