先制点を挙げた伊東純也 [写真]=Icon Sport via Getty Images
リーグ・アン第1節が12日に行われ、スタッド・ランスとマルセイユが対戦した。
今季、スタッド・ランスにとってのリーグ・アンはアウェイゲームで幕を開ける。対戦するのは昨季のリーグ・アンを3位で終えた強豪のマルセイユ。スタッド・ランスに所属している伊東純也はスタメン出場を飾り、新加入が発表されたばかりの中村敬斗も早速ベンチに入った。。一方、9日にチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦ファーストレグのパナシナイコス戦(●0-1)を戦ったばかりのマルセイユはレナン・ロディやジェフリー・コンドグビアらが先発している。
試合の均衡は10分に破れる。スタッド・ランスは敵陣右サイドで伊東がボールを持つも、攻め急ぐことはなく横へ預ける。アミル・リチャードソンの伊東を狙ったスルーパスは相手に当たって通らなかったものの、こぼれ球を拾ったトマ・フォケがダイレクトでクロスボールを供給。ペナルティエリア内で跳ね返されたものの、こぼれ球を狙っていた伊東が右足を一閃。ダイレクトボレーでゴールネットを揺らし、スタッド・ランスが先手を取った。
マルセイユは早くも1点ビハインドとなったが、その後は徐々にチャンスの数を増やしていく。23分には敵陣でのクリアボール回収から、イリマン・エンディアイエがダイレクトで繋ぐと、ペナルティエリア手前でフリーになったアゼディン・ウナヒが迷わず右足を振り抜く。ファーサイドを狙った一撃がゴールに突き刺さり、マルセイユが試合を振り出しに戻している。
1-1となった後、スタッド・ランスは38分に“このアタッカー”が再び魅せる。右サイドでスルーパスを引き出したリチャードソンが相手と対峙し、時間を作ってマイナスへ落とす。走り込んできた伊東がダイレクトで狙うと、右足から放たれたシュートは相手に当たってゴールに吸い込まれ、スタッド・ランスが勝ち越しに成功した。しかし、直後にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、リチャードソンへのスルーパスがタッチラインを割っていたことが判明。伊東の2点目は幻となった。
前半はこのまま1-1で45分間が経過。後半に入るとスタッド・ランスベンチが動く。60分、中村に声がかかり、リーグ・アン初出場を果たす。右サイドに伊東、左サイドに中村という布陣で残り約30分間を戦うこととなった。
その後は激しい攻防戦が繰り広げられたものの、73分にマルセイユが逆転に成功。敵陣右サイドでのスローインをペナルティエリア内で受けたイスマイラ・サールがマイナスへ繋ぐと、相手の前に入って先に触ったヴィティーニャが右足でフィニッシュ。コースを狙ったシュートでマルセイユが試合をひっくり返した。
試合はこのままタイムアップ。伊東の今季初ゴールでスタッド・ランスは先手を取ったものの、強豪のマルセイユを相手に逆転負けを喫し、黒星スタートを切ることとなった。伊東はフル出場を果たしている。
次節、スタッド・ランスは20日にクレルモンをホームに迎える。一方、マルセイユは15日にCL予選3回戦セカンドレグのパナシナイコス戦を戦い、18日に敵地でメスと対戦する。
【得点者】
1-0 10分 伊東純也(スタッド・ランス)
1-1 23分 アゼディン・ウナヒ(マルセイユ)
1-2 73分 ヴィティーニャ(マルセイユ)
By サッカーキング編集部
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