去就に注目が集まるネイマール [写真]=Getty Images
パリ・サンジェルマン(PSG)所属のブラジル代表FWネイマールに、サウジアラビア行きの可能性が浮上しているようだ。12日、フランスメディア『RMC』や移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が伝えている。
現在31歳のネイマールは2017年夏に移籍金史上最高額となる2億2000万ユーロ(現在のレートで約350億円)でPSGに加入。ここまで公式戦通算173試合の出場で118ゴール77アシストを記録し、合計14個ものタイトル獲得に大きく貢献している。現行契約は2025年6月末までとなっているものの、昨今のウルトラス(熱狂的なサポーター団体)の一部による退団要求の影響もあり、かねてから今夏の退団が噂されている。
バルセロナ時代に“師弟関係”を築いたルイス・エンリケ新監督に就任により、一時は残留の可能性が高まったとも報じられていたネイマールだが、依然として去就は不透明となっている。この度『RMC』が報じたところによると、PSGのルイス・カンポスSD(スポーツディレクター)とエンリケ監督は、ネイマール本人に2023-24スーズンの構想から外れている旨を通達した模様。実際に現地時間12日に行われたリーグ・アン開幕節のロリアン戦(0-0△)では、同じく今夏の退団が噂されているフランス代表FWキリアン・エンバペやイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティと共にベンチ外となっていた。
ますます去就に注目が集まることとなったネイマールだが、サウジアラビア移籍の可能性が急浮上しているという。報道によると、今夏の移籍市場でヨーロッパからの積極補強を敢行しているアル・ヒラルがネイマールの獲得に興味を示しており、既に具体的なオファーの提示に踏み切ったとのこと。金額については明らかになっていないが、PSGとのクラブ間交渉はここ数時間で急速な進展を見せているようだ。
ロマーノ氏も自身の公式X(旧:Twitter)にて、アル・ヒラルがネイマールに対し巨額のオファーを提示した可能性を指摘。選手本人がサウジアラビアからの提案に誘惑されており、完全合意に向けた交渉が進行中であると伝えている。なお、アル・ヒラルとネイマールは事前に交渉を進めていたとのことで、既に選手側へ公式文書が送られているようだ。ネイマール本人の決断は定かではないが、現在も交渉は進行中だという。
今夏の移籍市場で相次ぐ有力選手のサウジアラビア行き。果たして世界屈指のスーパースターも、中東に新天地を求めることになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。
By サッカーキング編集部
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