伊東が全2ゴールに絡む活躍を見せ、スタッド・ランスがホーム開幕戦を白星で飾る [写真]=Icon Sport via Getty Images
リーグ・アン第2節が20日に行われ、スタッド・ランスとクレルモンが対戦した。
開幕戦で強豪マルセイユとのアウェイゲームに臨んだスタッド・ランスは、10分に伊東純也のボレーシュートで先手を取ったものの、その後1-2と逆転負けを喫した。本拠地『スタッド・オーギュスト・デローヌ』での開幕戦となる今節は、第1節にモナコとの撃ち合いを落としたクレルモンと相見える。伊東は2試合連続の先発に名を連ね、前節は途中出場となっていた新加入選手の中村敬斗もスタメン入り。2列目の両サイドに日本人アタッカーが入る布陣となった。
試合は13分、スタッド・ランスの“日本人コンビ”が絡んでスタッド・ランスがゴールに迫る。左サイド内寄りのスペースで前を向いた中村がカットインしてボールを持ち運ぶと、ペナルティエリア手前にポジションを取ったトマ・フォケを経由し、右サイドを駆け上がった伊東にボールが渡る。ペナルティエリア右に侵入した伊東は切り返しから左足を振り抜いたものの、シュートは相手のブロックに阻まれた。
勢いに乗ったホームチームは直後に試合を動かす。17分、スタッド・ランスは左コーナーキックを獲得。伊東が右足でニアサイドを狙ったボールを送ると、フォケが頭で逸らし、ファーサイドに走り込んでいたアミール・リチャードソンが合わせる。最後はマーシャル・ムネツィが頭で押し込み、スタッド・ランスがセットプレーから先手を取った。
38分には敵陣中央で前を向いたアゾル・マトゥシワが右サイドへ展開すると、伊東が浮き球のボールをダイレクトで中央へ折り返し、ボールはファーサイドで待っていた中村の元へ。胸トラップから左足を振り抜いたが、シュートは相手にブロックされる。対するクレルモンは前半終了間際にシュートの本数を増やしたものの、決定的なシーンを作るまでには至らず、前半はこのままスタッド・ランスの1点リードで終了した。
後半は両チームチャンスを作れないまま時間が経過したものの、終盤に差し掛かるとスタッド・ランスの“韋駄天”が右サイドから違いを作る。84分、自陣でのボール奪取からテディ・テウマが左足でサイドチェンジのボールを送ると、敵陣右サイドへ走っていた伊東が完璧なトラップでボールを収める。そのままボックス右に侵入して中央へ流し入れると、ファーサイドへ走っていたモハメド・ダラミーが冷静に流し込んだ。1度はオフサイドの判定となったものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックを経て判定が変更。伊東のアシストでスタッド・ランスが勝利を決定付ける2点目を記録した。
試合終盤に入ると、クレルモンが猛攻を見せる。後半アディショナルタイムの8分も含めて何度もフィニッシュまで持ち込むシーンを作ったが、最後までゴールネットを揺らすことはできない。試合はこのままタイムアップ。スタッド・ランスがホームで今季初勝利を飾り、クレルモンは連敗スタートとなった。なお、開幕戦のゴールに続いて、今節はアシストを記録した伊東はフル出場。中村は61分までプレーした。
次節は27日に行われ、スタッド・ランスは敵地でモンペリエと、クレルモンはホームでメスと、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 17分 マーシャル・ムネツィ(スタッド・ランス)
2-0 84分 モハメド・ダラミー(スタッド・ランス)
By サッカーキング編集部
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