チェルシーでのバカヨコは初年度を除いて全く出場機会を得られなかった [写真]=Getty Images
ロリアンは8月31日、フランス人MFティエムエ・バカヨコが完全移籍にて加入することを発表した。
2022-23シーズン限りでチェルシーを退団していたバカヨコが、リーグ・アンに復帰することが決まった。ロリアンの発表によると、契約期間は2025年6月30日までの2年間。フリートランスファーのため移籍金は発生していない。
バカヨコは1994年8月17日生まれの現在29歳。レンヌのアカデミー出身で、同クラブでトップチームデビューを飾ると、2014年夏にはモナコへ完全移籍した。加入後の2シーズンは負傷に苦しめられたものの、2016-17シーズンはシーズンを通して主力として活躍。フランス代表FWキリアン・エンバぺ(現:パリ・サンジェルマン)、ポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァ(現:マンチェスター・シティ)、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオ(現:ラージョ・バジェカーノ)らを擁したチームで公式戦通算51試合のピッチに立ち、17シーズンぶりのリーグ・アン制覇とチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4入りに大きく貢献した。
モナコでの活躍によりビッグクラブ注目の的となると、2017年夏にはチェルシーへ完全移籍加入。初年度は公式戦43試合に出場して3ゴールを挙げたが、シーズン後半戦に入るとベンチを温める試合も少なくはなく、翌年夏にミランへとレンタル移籍した。その後は古巣のモナコ、ナポリと1年ごとにレンタル先を変え、2021年夏からは2年間のレンタル移籍でミランに再加入。しかし、ステファノ・ピオリ監督の信頼を掴むことはできず、在籍した2シーズンで公式戦わずか21試合の出場にとどまっていた。
モナコへレンタル移籍加入にしていた2019-20シーズン以来、4シーズンぶりの母国復帰を果たしたバカヨコは、ロリアンのクラブ公式HPを通してコメントを発表。加入が決まったことだけでなく、レンヌのアカデミー時代の指導者であるレジス・ル・ブリ監督との“再共演”を喜んだ。
「リーグ・アンに復帰し、ロリアンのような野心的なクラブに加入できることは、僕にとって大きな喜びだ。監督のことはレンヌのアカデミーにいた頃からよく知っている。チームのここまでの歩み、そして今季のスタートは、彼が成し遂げたいことを反映した結果として相応しいものだと思う。新しいチームメイト、そしてスタッド・ドゥ・ムストワでファンのみんなに会えるのが待ちきれないね」
2023-24シーズン、ロリアンはリーグ・アン開幕戦でパリ・サンジェルマンとの一戦をスコアレスドローに持ち込むと、第2節ニース戦も1-1のドローで終えていた。第3節リール戦では4-1で今季初勝利を飾っており、開幕3戦を終えた段階で無敗をキープしている。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト