加入後初アシストを記録した中村敬斗(右) [写真]=Icon Sport via Getty Images
リーグ・アン第5節が17日に行われ、スタッド・ランスとスタッド・ブレストが対戦した。
スタッド・ランスは開幕から4試合を終えた段階で2勝1分1敗とまずまずのスタートを切った。9月のインターナショナルマッチウィークでは2試合連続ゴールを挙げて日本代表の2連勝に貢献した伊東純也は、ここまで1ゴール1アシストと攻撃陣の中心に君臨。また、日本代表戦でゴールも挙げていた中村敬斗も、左ウイングとして全試合のピッチに立っている。
今節ホームに迎えるスタッド・ブレストはここまで2勝1分1敗。スタッド・ランスとは勝ち点で並んでいる。両クラブの対戦は2021-22シーズンから4試合連続でドローとなっているが、今季はどうなるだろうか。伊東は5試合連続の先発に名を連ね、前節ベンチスタートだった中村も先発に復帰している。
試合は9分、中央に絞って自陣からの縦パスを引き出した中村が巧みなターンから独走。寄せてきた相手もかわし、ペナルティエリア手前から右足を振ったが、ここはGKマルコ・ビゾットに弾き出される。続く10分には右サイドからのパスを受けた中村が右足で狙ったものの、シュートはジャストミートせずに枠を外れた。
試合の均衡が破れたのは19分。スタッド・ランスは敵陣左サイドで前を向いたテディ・テウマが巧みなボールタッチで相手の股を抜き、ファウルを誘発する。テウマが左足でフリーキックを蹴ると、ニアサイドに入っていた中村が頭で逸らし、最後はファーサイドに詰めていたアミール・リチャードソンが押し込んだ。中村の加入後初アシストでスタッド・ランスが先手を取った。
前半も終盤に差し掛かった41分には伊東が持ち味を発揮。自陣で自らボールを奪い取ると、ウマル・ディアキテとのパス交換からスペースを駆け上がる。カットインから右足を振り抜いたが、またもGKビゾットが好セーブを見せた。前半はこのままスタッド・ランスの1点リードで終了している。
後半に入るとスタッド・ブレストが前に出る。50分、敵陣右サイドでの細かいパス回しからケニー・ララがスペースへ飛び出すと、クロスボールはボックス内で相手に触られたが、待っていたマフディ・カマラが右足でフィニッシュ。ここはGKイェファン・ディウフに触られた後ポストに嫌われたが、セカンドボールに素早く反応したカマラが左足で流し込み、後半の立ち上がりにスタッド・ブレストが試合を振り出しに戻した。
続く56分にもスタッド・ブレストが攻撃へ。自陣中央でのルーズボールをうまく繋ぐと、右サイドでボールを回収したピエール・レース・メルが右サイドから中央へドリブルで切れ込む。ペナルティエリア手前から左足で狙い澄ました一撃を沈め、スタッド・ブレストが逆転に成功した。
その後はホームチームが再び反撃。63分、敵陣左サイドでサイドチェンジの浮き球パスを受けた中村がペナルティエリア左の深い位置に侵入。マイナスへの折り返しはニアサイドで相手に当たったが、ファーサイドに流れたボールにマーシャル・ムネツィが頭で合わせた。しかし、ここはGKビゾットがファインセーブを見せる。75分にはトマ・フォケが右サイドから上げたセンタリングに伊東が頭で合わせたが、ここはわずかに枠を外れた。
試合はこのままタイムアップ。スタッド・ランスは今季2度目のホームゲームを白星で飾ることができず、開幕戦以来の敗北を喫した。中村は77分までプレーし、伊東はフル出場を果たしている。一方、スタッド・ブレストは3試合ぶりの勝利を飾った。
次節、スタッド・ランスは26日に敵地でリールと対戦する。一方、スタッド・ブレストは23日にリヨンをホームに迎える。
【スコア】
スタッド・ランス 1-2 スタッド・ブレスト
【得点者】
1-0 19分 アミール・リチャードソン(スタッド・ランス)
1-1 50分 マフディ・カマラ(スタッド・ブレスト)
1-2 56分 ピエール・レース・メル(スタッド・ブレスト)
By サッカーキング編集部
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