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ガザ地区に関する投稿でベンゼマに批判の嵐…フランス上院議員はバロンドール&国籍剥奪を要求か

2023.10.19

公式Xの投稿により批判を受けるFWカリム・ベンゼマ [写真]=Getty Images

 アル・イテハドの元フランス代表FWカリム・ベンゼマに対する批判が国内外で相次いでいるようだ。18日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 今月に入り、イスラエルとパレスチナのガザ地区を実効支配しているイスラム過激派組織ハマスによる紛争が勃発し、すでに5000人近い死者が出ている。この事態を受けたベンゼマは自身の公式X(旧:Twitter)にて「女性や子供たちをはじめ、不当で容赦ない爆撃の犠牲者であるガザ住民のために、私たちは祈りを捧げます」と投稿。アルジェリアにルーツを持つ同選手は敬虔なイスラム教徒で、ガザ地区で戦火にさらされる同胞に対する連帯を示していた。

 しかしこの投稿が反ユダヤ主義と捉えられ、対立するイスラエルを支持する国々から批判が殺到。とりわけ、母国フランスから深刻な非難を受けており、ジェラルド・ダルマナン内務大臣は、同選手がイスラム主義組織で各国政府からテロ組織として認定されているムスリム同胞団と“つながりがある”と喧伝。また、欧州議会議員を務めるナディーヌ・モラノ氏は「ハマスのプロパガンダの代理人」と糾弾していた。

 さらにフランス上院議員のヴァレリー・ボワイエ氏は、ムスリム同胞団との関与が確認された場合、ベンゼマに対して厳罰を要求する構えのようだ。同氏は声明にて「象徴的な制裁としてバロンドールを剥奪し、最終的にはフランス国籍の剥奪をも求めなければなりません。我々は、国際的に有名なフランスの二重国籍者が祖国の名誉を汚し、さらには裏切る行為を受け入れることはできません」と主張している。

 一方でフランス紙『ル・パリジャン』によると、ベンゼマは顧問弁護士を通して、ムスリム同胞団との関与を否定。同弁護士は「カリム・ベンゼマは、この組織とはまったく関係がありません」と断言するとともに、同選手が自身の名誉を傷つけたダルマナン内務大臣らに対して、法的措置を取ることを検討していると明かしている。

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By サッカーキング編集部

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