FIFAワールドカップカタール2022決勝での秘話を明かしたラウタロ・マルティネス[写真]=Getty Images
インテル所属のアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが 、8日にアルゼンチンの『ESPN』で放送されたインタビューで「FIFAワールドカップカタール2022」決勝のPK戦に関する秘話を語った。
アルゼンチン代表とフランス代表の対決となった同決勝は、延長後半を終えた時点で3-3のドローだったためPK戦で決着をつけることに。そのPK戦では、先行のフランス代表は1人目のキリアン・エンバペが成功したものの、2人目のキッカーのキングスレイ・コマン、3人目のオーレリアン・チュアメニのふたりが続けて失敗し、4人目のコロ・ムアニが成功。一方のアルゼンチン代表は先頭のメッシ、2番目のパウロ・ディバラ、3番目のレアンドロ・パレデスと続けて成功し、4番目のキッカーのゴンサロ・モンティエルのPKが決まった瞬間にアルゼンチン代表の優勝が決定した。
このPK戦でアルゼンチンの5人目にPKを蹴る予定だったラウタロ・マルティネスは「モンティエルの状態は良くなかった。(アルゼンチン代表を率いるリオネル)スカローニ監督が彼をキッカーに指名したときには泣いていた。オレはオランダとの準々決勝のPK戦と同じく5番目のキッカーに指名され、モンティエルは4番目だった。PK戦に向かい歩いているとき、監督は何度もモンティエルに『大丈夫か?』と質問していた」と話し、4番目のキッカーに指名されたモンティエルが不安を抱えた状態であったことを明かした。
そのうえでラウタロ・マルティネスは「ディブ(アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネス)がフランスのPKを止めたとき、オレはモンティエルに『4番目はオレに蹴らせてくれ』と言ったんだ。するとモンティエルは表情で『PKの順番は変えない』という意思を示した。オレは蹴りたかった。そして思った『モンティエルがミスをしてくれないかな。そうすれば順番が回くるから』ってね。オレはPKでフランスのGKの左上に思いっきり蹴るって決めてたんだ」と笑顔で話し、冗談を交えながらもPK戦で自分が決めて勝ちたいと思っていたことを告白した。
By サッカーキング編集部
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