モナコは終始主導権を握るも終盤の1点に泣く [写真]=Icon Sport via Getty Images
リーグ・アン第16節が15日に行われ、モナコとリヨンが対戦した。
今季のモナコは悪くない序盤戦を過ごしており、ここまでの成績は9勝3分3敗。現在は首位のパリ・サンジェルマン(PSG)を勝ち点差「6」で追う3位につけている。一方、リヨンは名門らしからぬシーズンの立ち上がりに。開幕から1分3敗と低迷すると、昨年10月からチームを率いていたローラン・ブラン元監督の解任を決定したが、後任となったファビオ・グロッソ前監督も就任後7試合で1勝2分4敗という成績の段階でクラブを去ることが決まった。現在はピエール・サージュ氏が暫定監督を務めているものの、ここまで2勝4分9敗で最下位に沈んでいる。前節はトゥールーズを3-0で破ったことから、今節は今季初の連勝を目指してモナコの本拠地に乗り込む。
モナコ所属の南野拓実はリーグ・アン4試合連続の先発出場。ユスフ・フォファナやフォラリン・バログンらとともにスターティングメンバーに入った。一方、リヨンはニコラス・タグリアフィコ、コランタン・トリッソ、アレクサンドル・ラカゼットといった面々が先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりの12分、南野がモナコのチャンスを演出する。敵陣左サイドでルーズボールを拾うと、背後のスペースへスルーパス。抜け出したバログンがペナルティエリア左から左足を振ったものの、シュートはGKアントニー・ロペスに阻まれた。
前半はモナコのペースで進行。37分には左サイドで前を向いた南野がスルーパスを通すと、大外を駆け上がったイスマイル・ヤコブスがマイナスへ折り返す。マゲネス・アクリウシェの落としから最後はバログンが左足を振り抜くも、ここはGKロペスが好セーブを見せる。41分には中央で落としを受けたアクリウシェが巧みなタッチから左足でシュートを放ったが、再びGKロペスが立ちはだかった。
スコアレスで折り返した後半も試合の様相は変わらず、モナコがゴールを脅かすシーンを増やす。敵陣中央をアクリウシェとのワンツーで破ったモハメド・カマラがミドルシュートを放つと、これは右ポストに直撃。対するリヨンは56分、敵陣でボールを奪ったラカゼットが自ら持ち運び、ペナルティエリア手前で右足を振るも、シュートはGKフィリップ・ケーンの正面へ。
58分には独力で右サイドを持ち運んだフォファナを起点にカウンターでチャンスが生まれる。ペナルティエリア右へ流れたバログンがボールを呼び込み、マイナスへ折り返すと、飛び込んできた南野がダイレクトでフィニッシュ。相手にブロックされたセカンドボールをフォファナが右足で狙ったが、シュートは枠を捉えきれなかった。
その後もモナコがゴールに迫る回数を増やしていきながら、なかなかGKロペスの牙城を崩すことはできない。先制点を奪えずに終盤に突入すると、85分にスコアが動いた。リヨンは自陣右サイドで細かくボールを繋ぐと、スペースへ飛び出したエインズリー・メイトランド・ナイルズがティノ・カデウェアとのワンツーでペナルティエリア右へ侵入。マイナスへの折り返しをジェフィーニョがダイレクトで沈め、リヨンが先制に成功。ジェフィーニョにとっては今季のリーグ・アン初得点となった。
試合はこのままタイムアップ。モナコは終始主導権を握りながら、終盤の1点に泣く形に。南野はフル出場を果たしたが、チームはホームで3連勝を飾ることができなかった。対するリヨンはこれで今季初の連勝。暫定ながらも最下位を脱出し、サージュ暫定監督の下で復調の兆しを見せている。
By サッカーキング編集部
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