南野拓実が2ゴールでチームを勝利へ導く [写真]=Icon Sport via Getty Images
モナコに所属している日本代表FW南野拓実が、25日に行われたリーグ・アン第23節RCランス戦で2ゴールを記録した。
前節はホームで開催されたトゥールーズ戦を1-2で落としたモナコ。少しでも優勝の可能性を残すため、2試合ぶりの白星はマストとなる一戦だ。今節敵地で対戦するRCランスも、昨季は2位に食い込んだ強豪。今季はここまで10勝6分6敗の成績で6位につけているが、まだまだ上位進出を狙えるポイント差だ。
南野が3試合連続で先発に名を連ねた一戦は、序盤からモナコが多くのチャンスを作っていくと、19分に均衡が破れる。敵陣左サイドでロングフィードに反応したフォラリン・バログンが、見事なボディバランスでルーズボールを収め、ペナルティエリア左まで侵入。自ら左足でニアサイドを撃ち抜き、モナコが先手を取った。
勢いに乗るモナコは続く30分、ボックス右でアレクサンドル・ゴロヴィンからのパスを受けたウィサム・ベン・イェデルが縦への仕掛けから強引にフィニッシュ。ここはGKブライス・サンバに阻まれたが、こぼれ球に南野が反応。角度のないところだったが、シュートをGKサンバに当ててねじ込み、モナコがリードを広げた。
だが、ここからRCランスが反撃へ。2失点目直後の31分、ゴール前でルーズボールに反応したエリー・ワヒが冷静に流し込んで1点を返すと、後半に入った77分にはエリー・ワヒからの落としを受けたウェスレイ・サイードが自ら放ったシュートのこぼれ球を蹴り込み、試合を振り出しに戻す。モナコとしては終盤に2点リードを追い付かれた。
それでも、モナコの背番号18が下を向くことはない。78分、敵陣中央でバログンへ斜めのパスを差し込むと、粘ったところから生まれたルーズボールを自ら回収し、ボックス内でGKサンバに倒される。モナコにPKが与えられた。キッカーのバログンはゴール中央へ転がしたものの、ここはGKサンバの残した足に阻まれ、逆転ゴールとはならない。
このまま後半アディショナルタイムに突入したが、ここでも南野が輝いた。敵陣右サイド開いた位置でウィルフリード・シンゴからのスルーパスを引き出すと、ここから南野がドリブルを開始カットインから左足を振り抜く。強烈な一撃をゴール左に突き刺し、モナコが土壇場で勝ち越しに成功した。
試合はこのままタイムアップ。モナコは試合途中からRCランスに流れを持っていかれながら、南野の大車輪の活躍で、RCランスとの上位対決を制した。南野はフル出場。今季の得点数を「7」まで伸ばし、チームを勝利へ導いた。
次節、モナコは3月1日にホームでパリ・サンジェルマンと、RCランスは3日に敵地でリヨンと、それぞれ対戦する。
【スコア】
RCランス 2-3 モナコ
【得点者】
0-1 19分 フォラリン・バログン(モナコ)
0-2 30分 南野拓実(モナコ)
1-2 31分 エリー・ワヒ(RCランス)
2-2 77分 ウェスレイ・サイード(RCランス)
2-3 90+2分 南野拓実(モナコ)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト