チリ代表を下したフランス代表 [写真]=Getty Images
国際親善試合が26日に行われ、フランス代表とチリ代表が対戦した。
今年6月に開催されるEURO2024では優勝候補の一角に数えられているフランス代表。FIFAワールドカップカタール2022では決勝で涙を呑んだものの、本大会に向けた予選では、圧倒的な破壊力を見せつけながら7勝1分を記録し、グループBを無敗の首位で突破した。しかし、23日に行われたドイツ代表との一戦は、EURO2024開催国を相手に0-2の敗戦を喫しており、同国代表にとって4試合ぶりの白星を献上。連敗が許されない状況のなか、南米の強豪と激突する。
対するチリ代表は、今年6月にコパ・アメリカ2024を控えており、2016年大会以来の南米制覇を目論む。だが、現在開催中のFIFAワールドカップ26南米予選では、まさかの大苦戦。ここまで1勝2分3敗と負け越しており、本大会出場圏外の8位に沈んでいる。そんななか22日に行われたアルバニア代表との一戦では、EURO2024出場を勝ち取った相手に対して3-0の大勝。4試合ぶりの白星を飾り、フランス代表戦を迎えた。
試合は、開始早々の6分にアウェイのチリ代表がスコアを動かす。右サイド深くでボールを持ったビクトル・ダビラが相手を引き連れながらヒールパスを送り、アレクシス・サンチェスとのワンツーでペナルティエリア内に侵入。ワンタッチでマイナスの折り返しを送ると、走り込んできたマルセリーノ・ヌニェスがダイレクトでシュートを放ち、右足でネットを揺らしてチリ代表が先制した。
リードを許したフランス代表だったが、19分にポゼッションで相手を押し込むと、右サイドで細かくパスを繋ぎながら、ボックス手前にポジションを取ったユスフ・フォファナにボールが渡る。そのまま左足を振り抜くと、シュートはDFに当たってゴールイン。フランス代表がゲームを振り出しに戻す。
攻勢を強めるフランス代表は、25分に敵陣右サイドでのスローインからパスを繋いで逆サイドに展開する。ペナルティエリア左角でボールを持ったテオ・エルナンデスが余裕を持った状態で柔らかいクロスを蹴り込むと、DFの間から飛び込んだランダル・コロ・ムアニが反応。マーカー2人を弾き飛ばしながら放った豪快なヘディングはゴールに吸い込まれ、フランス代表が逆転に成功した。
後半立ち上がりの50分には、ポスト直撃のヘディングを浴びるピンチを招いたフランス代表。それでも72分に自陣でパスを繋ぎながらジュール・クンデが前線にフィードを送り、裏に抜け出したコロ・ムアニが鋭いドリブルでペナルティエリア内に突破する。DFのタイミングを外してマイナスに折り返し、フリーとなっていたオリヴィエ・ジルーが押し込んでリードを2点に広げた。一方のチリ代表も、82分に前線からプレスを仕掛けてボールを奪取。ダリオ・オソリオによる鮮やかな低弾道のミドルシュートで1点を返すが反撃はここまで。そのまま試合は3-2で終了し、フランス代表がチリ代表に競り勝った。
【スコア】
フランス代表 3-2 チリ代表
【得点者】
0-1 6分 マルセリーノ・ヌニェス(チリ代表)
1-1 19分 ユスフ・フォファナ(フランス代表)
2-1 25分 ランダル・コロ・ムアニ(フランス代表)
3-1 72分 オリヴィエ・ジルー(フランス代表)
3-2 82分 ダリオ・オソリオ(チリ代表)
By サッカーキング編集部
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