リヨンとスタッド・ランスの一戦は痛み分け [写真]=Icon Sport via Getty Images
リーグ・アン第27節が30日に行われ、スタッド・ランスは敵地でリヨンと対戦した。
ここまで11勝5分10敗の勝ち点「38」で、前節終了時点で9位につけるスタッド・ランス。前々節は首位を独走するパリ・サンジェルマン(PSG)を相手に2-2のドローで終えると、前節は残留争いに身を置くメスと対戦したが、伊東純也の今季3点目が決勝弾となり、2-1と白星を飾っていた。
今節は、今季開幕から残留を争うほどに低迷しながらも、気がつけば10位まで順位を上げたリヨンの本拠地『パルク・オリンピック・リヨン』に乗り込む。リヨンは直近7試合で6勝1敗と完全に調子を取り戻しており、今節は今季3度目の3連勝を目指す一戦だ。
スタッド・ランスに所属する伊東、中村敬斗はともにスターティングメンバーに名を連ね、第17節のル・アーヴル戦(○1-0)以来となる先発での“日本人コンビ”が揃った。一方で、リヨンはアレクサンドル・ラカゼット、コランタン・トリッソ、ネマニャ・マティッチらが先発に並んでいる。
試合は立ち上がりから一進一退の攻防が続き、前半はゴールネットが揺れずに終了。後半に入ると早い時間帯にスコアが動く。55分、スタッド・ランスは右コーナーキックを獲得すると、伊東が右足でアウトスイングのボールを供給。ファーサイドで競り勝ったユニス・アブデルハミドがヘディングシュートを放つと、ここは左ポストに嫌われたものの、こぼれ球をジョセフ・オクムが押し込んだ。スタッド・ランスが先手を取っている。
続く60分にはボックス手前で前を向いた伊東が思い切り良く右足を振り抜くも、ここはゴール左へ外れる。スタッド・ランスは悪くないシーンを作りながらも、徐々にリヨンの圧力によって押し込まれる時間も増えていく。
すると65分、リヨンが反撃へ。敵陣でクリアボールを回収したところから、1度やり直して左サイドへボールを繋ぐと、サイード・ベンラーマが切り返しから右足でクロスボールを送る。このボールをアーネスト・ヌアマが頭で沈め、リヨンが試合を振り出しに戻した。
失点直後の67分にはボックス左でセカンドボールに反応した中村が左足を振り抜くも、シュートは枠を捉えきれない。終盤にかけてはスタッド・ランスに流れが傾いたものの、勝ち越しゴールを挙げることはできず、試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、スタッド・ランスは連勝こそ逃したものの3戦無敗をキープ。伊東はフル出場、中村は72分までプレーした。一方のリヨンもホームで3連勝とはならなかったが、貴重な勝ち点「1」を積み上げている。
次節、スタッド・ランスは4月7日にニースをホームに迎える。一方、リヨンは3日にクープ・ドゥ・フランス準決勝のヴァランシエンヌ戦を挟み、次節のリーグ・アンでは7日にナントの本拠地に乗り込む予定だ。
By サッカーキング編集部
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