“コートダジュール・ダービー”が開催 [写真]=Getty Images
リーグ・アン第9節が27日に行われ、ニースとモナコが対戦した。
ここまで8試合を消化したリーグ戦で6勝2分を記録し、勝ち点「20」の2位につけているモナコ。今季開幕から全公式戦で無敗を維持する同クラブは、10位のニースと敵地『アリアンツ・リヴィエラ』で激突した。チャンピオンズリーグ(CL)のツルヴェナ・ズヴェズダ戦で2得点を挙げた日本代表MF南野拓実は、この試合でもトップ下として先発出場。チームを勝利へと導く活躍に期待がかかる。
試合は、立ち上がりの11分から南野がゴールに迫る。モナコがニースを押し込み、バイタルエリアでボールを受けたマグネス・アクリウシェがドリブルを開始。狭いスペースを突破しながら相手を引きつけ、ボックス内で走り出した南野にスルーパスを出す。ワンタッチでゴール前に折り返すと、DFに当たったクロスは軌道を変えて枠内へ。だが、ニースのGKマルシン・ブルカが右手一本で掻き出した。
さらに、22分にはカイオ・エンリケのスルーパスに南野が反応。左サイドを駆け上がって裏に抜け出し、華麗なタッチでDFを剥がしながらペナルティエリア内へと侵入する。相手を背負ったドリブルでゴール方向に切り込み左足でシュート。GKの弾いたボールをブレール・エンボロが押し込むが、南野のポジションがオフサイドと判断され得点は取り消された。
すると、39分にモナコが均衡を破る。自陣左サイドでボールを奪い、素早くパスを繋ぎながらカウンターへと移行。ハーフライン付近で引き出したアクリウシェがターンから前を向き、マーカーとの駆け引きを制したエンボロにスルーパスを送る。そのままスピードに乗って右足でシュートを放ち、グラウンダーのボールが枠の左にゴールイン。モナコが大きな先制点を挙げた。
一方のニースも、後半アディショナルタイムに左サイド深くでフリーキックを獲得。アリ・アブディが左足で蹴り込んだクロスをエヴァン・ゲサンが頭で合わせ、ニースが前半のうちにスコアを振り出しに戻す。さらに直後の45+4分には、両チームの選手やスタッフが入り乱れる乱闘が発生。モナコのヴァンデルソンが2枚目のイエローカードを提示され、退場処分となってしまった。
熱を帯びる“コートダジュール・ダービー”は1-1で後半に突入。数的優位に立ったことで猛攻を仕掛けるニースだが、決定機を仕留めきれないまま時間が経過する。それでも71分、モナコがコーナーキックを奪取。クリアボールを拾ったクレパン・ディアタがバックパスを出すと、ニースのガエタン・ラボルドが鋭い出足でインターセプトに成功する。ハーフライン付近から独走状態となり、確実にGKとの1対1を制してゴールをゲット。ニースが思わぬ形で逆転した。
その後、南野は75分に途中交代。結局、そのまま試合は2-1で終了し、ニースが白熱のダービーマッチを制した。次節、ニースは来月2日にアウェイでスタッド・ブレストと対戦。モナコは来月1日にホームでアンジェと対戦する。
【得点者】
0-1 39分 ブレール・エンボロ(モナコ)
1-1 45+1分 エヴァン・ゲサン(ニース)
2-1 71分 ガエタン・ラボルド(モナコ)
By サッカーキング編集部
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