伊東純也(左)、中村敬斗(右)はともにフル出場 [写真]=Getty Images
リーグ・アン第12節が23日に行われ、スタッド・ランスとリヨンが対戦した。
前節終了時点で5勝2分4敗の成績を残し、勝ち点「18」を積み上げて6位につけるスタッド・ランス。他会場の結果により、この試合を勝利すれば4位浮上の可能性を秘めている。インターナショナルマッチウィークによる中断明けの1試合目では、ここまで5勝4分3敗で勝ち点「19」を獲得しながら、財務状況悪化を受けて2024-25シーズン終了後のリーグ・ドゥ(2部)降格とする暫定処分を科されているリヨンをホームに迎える。スタッド・ランスに所属する伊東純也、中村敬斗は、ともに日本代表帰りながらスターティングメンバーに名を連ねた。
試合は立ち上がりからリヨンが主導権を握り、11分にはゴール前の混戦から生まれたルーズボールを拾ったサイード・ベンラーマが右足を振り抜いたが、GKイェファン・ディウフに阻まれる。16分にはラヤン・シェルキがミドルシュートを放ち、直後にもボックス右からシェルキが左足で狙うが、GKディウフの牙城は崩せない。
その後もエインズリー・メイトランド・ナイルズ、アレクサンドル・ラカゼットらがゴールを脅かしながら、スコアレスの時間が続いたが、38分には遂に均衡が破れる。ネマニャ・マティッチからのスルーパスで左サイドを破ったラカゼットがダイレクトで折り返すと、最後はシェルキがヘディングシュートを沈め、リヨンが先手を取った。
スタッド・ランスとしては非常に苦しい展開を強いられたが、失点直後には中村がゴールへ迫る。41分、ボックス手前右寄りの位置でコランタン・トリッソからのパスをインターセプトし、自ら右足で狙うも、シュートはわずかに枠の外。45分にはボックス手前の位置から得意のミドルシュートを放ったが、ここはGKの正面へ。前半はこのままリヨンの1点リードで終了した。
後半に入ると序盤の55分、スタッド・ランスが右コーナーキックを獲得。伊東が右足でアウトスイングのボールを送ると、ファーサイドでヴァランタン・アタンガナが頭で折り返し、アマドゥ・コネが左足で繋いだボールをウマル・ディアキテがダイレクトで押し込む。伊東が起点となり、セットプレーからスタッド・ランスが試合を振り出しに戻した。
1-1となってからは再びリヨンの時間が続き、ベンラーマ、マリック・フォファナ、トリッソらが次々とゴールへ迫るも、勝ち越し弾は生まれない。対するスタッド・ランスも、72分に左サイドを縦に破った中村が左足を振り抜くも、シュートは枠の外。後半アディショナルタイムにはボックス左からテディ・テウマの放ったシュートがGKルーカス・エステラ・ペリに弾かれたこぼれ球に、中村が反応したが、ここも仕留め切ることはできない。
試合はこのままタイムアップ。上位対決は1-1のドローで終了し、スタッド・ランス、リヨンともに2連勝を逃した。伊東、中村はフル出場を果たしている。
次節、スタッド・ランスは29日にRCランスをホームに迎える。一方、リヨンは28日にヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第5節でカラバフとのアウェイゲームを戦い、12月1日には次節のリーグ・アンでニースとのホームゲームが待っている。
By サッカーキング編集部
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