チーム2点目を決め、パフォーマンスでスパイダーマンのマスクを被ったオーバメヤン [写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツ・スーパーカップが13日に行われ、ドルトムントとバイエルンが対戦した。
昨シーズン、ブンデスリーガとDFBポカールの二冠を達成したバイエルンと、両大会で2位に終わったドルトムントが、今シーズン初のタイトルを争う同大会。3年連続で同じ組み合わせとなった試合の舞台は、ドルトムントの本拠地であるジグナル・イドゥナ・パルクとなった。
ホームのドルトムントは今夏に加入したチーロ・インモービレやマティアス・ギンターが先発。バイエルンは今夏にドルトムントから獲得したロベルト・レヴァンドフスキをはじめ、セバスティアン・ローデ、ファン・ベルナトといった新戦力、さらには19歳のピエール・エミール・ホイビュルクと17歳のジャンルカ・ガウディーノと若い選手をスタメンで起用した。
開始10分、ドルトムントはダヴィド・アラバのパスミスを相手陣内で奪うと、インモービレがミドルシュートで狙ったが、枠の左に外れた。17分には右サイドからのパスをペナルティエリア内右で受けたオリヴァー・キルヒが強烈なシュートを放ったが、GKマヌエル・ノイアーが弾いた。
迎えた23分、ドルトムントはヘンリク・ムヒタリアンがピッチ中央でボールを受け、ドリブルで前進。エリア内へのスルーパスはDFに阻まれたが、こぼれ球を自身で蹴りこみ、先制点を獲得した。
31分にはバイエルンにアクシデント。ハビ・マルティネスが左ひざを痛めて、ダンテとの交代を強いられる。ハビ・マルティネスはそのまま担架で運ばれて、ロッカールームへと下がった。43分にドルトムントはヨナス・ホフマンとセバスティアン・ケールが立て続けにシュートを放つ場面があったが、ノイアーの正面を突いた。
ハーフタイムに両チームは選手交代。ドルトムントはマルセル・シュメルツァーに代わってエリック・ドゥルム、バイエルンはトーマス・ミュラーを下げて、フィリップ・ラームが入った。後半開始直後にバイエルンはレヴァンドフスキが抜け出す場面が訪れたが、飛び出したGKミチェル・ランゲラクがシュートを体に当てて防いだ。
攻撃でいい形を作れないバイエルンは60分にホイビュルクを下げて、マリオ・ゲッツェを投入。スタジアムは大ブーイングに包まれる。後半に入ってもペースを握るドルトムントは62分、右サイドでウカシュ・ピシュチェクがピエール・エメリク・オーバメヤンとのワンツーで深い位置まで侵入すると、クロスボールにエリア内中央でオーバメヤンがヘディングシュート。これがネットを揺らし、ドルトムントに追加点が生まれる。直後にオーバメヤンに代わり、ドルトムントは新戦力のアドリアン・ラモスがピッチへ。
ドルトムントは持ち味の縦へ速い攻撃を中心に攻め続ける。バイエルンは81分にアラバがFKを直接狙ったが、GKランゲラクが弾き出す。試合は終始ドルトムントペースで進み、バイエルンは攻撃、守備ともに噛み合わず。2-0でドルトムントが勝利した。
今シーズン初のタイトル獲得となったドルトムントは、2年連続でスーパーカップを制した。
【得点者】
1-0 23分 ヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント)
2-0 62分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)