ドイツ代表からの引退を表明したメルテザッカー [写真]=FIFA via Getty Images
ブラジル・ワールドカップで24年ぶりに優勝を飾ったドイツ代表。大会終了後、バイエルン所属の主将DFフィリップ・ラームや、ワールドカップ通算最多得点記録を持つラツィオ所属FWミロスラフ・クローゼが同代表からの引退を表明しているが、両選手に続いて、アーセナルのDFペア・メルテザッカーも、ナショナルチームのユニフォームを脱ぐ決意をした。DFB(ドイツサッカー連盟)が15日、公式HPで伝えた。
メルテザッカーは、「10年間、ドイツ代表でプレーしたことを誇りに思っている。5つの主要大会、104試合に出場して、ブラジルでは世界チャンピオンになったんだ」と、コメント。「これは僕にとって、すばらしい結末だ。ナショナルチームから退くべきタイミングで、次世代の選手たちに機会を与える時期が来たんだ」と、話した。
また、ドイツ紙『ビルト』によると、16日発売の『南ドイツ新聞』に掲載されるインタビュー内で同選手は、「代表でのキャリアは10年にもなった。終わりの瞬間は、自分で決めたかったんだ」と、話した。ブラジル・ワールドカップ制覇をもって引退することについては、「黄金の幕引き」と表現したという。
また、今後については、「アーセナルでリーグ優勝を決めたい。チャンピオンズリーグでもね」と、クラブでの活動に専念する意向を示したうえで、代表復帰の可能性について聞かれた同選手は、「ドイツ代表は本当に素晴らしく編成されている。だから、3人が抜けても全く心配していないよ。もし、ヨアヒム・レーヴ監督が僕を必要としたとしても、引退の撤回はないだろうね」と、改めて代表引退の意思を強調している。
メルテザッカーは、1984年生まれの29歳。ハノーファーやブレーメンを経て、2011年からアーセナルでプレーしている。ブラジル・ワールドカップでは6試合に出場し、優勝に貢献した。