ドイツ紙『ビルト』が28日、「最悪だ!」との見出しでフライブルクの失態を報じた。
同紙によると、バイエルンが移籍金2600万ユーロ(約36億円)を支払い、ローマから獲得したモロッコ代表DFメディ・ベナティアについて、「2009年8月、フライブルクの練習にテスト参加したが、失格の烙印を押された」とし、「指揮官はロビン・ドゥット(現ブレーメン監督)だった」と、獲得にゴーサインを出さなかった責任者の名前を挙げている。
当時ベナティアはフランス2部のオーベルニュに所属し、移籍金は120万ユーロ(約1億6000万円)だった。
同紙の取材に対して、ドゥット監督は「彼の獲得を見送ったのは、チームとしての決断だった。私、コーチのクリスティアン・シュトライヒ、ダミール・ブリッチ、そしてマネージャーのディルク・ドゥフナー。全員の答えは一致していた」と、話しているようだ。
フライブルク加入が叶わなかったベナティアは、ウディネーゼに移籍。2013年には、移籍金1300万ユーロ(約18億円)でローマに加入した。そしてわずか1年後、バイエルンが獲得する際には、市場価値は2倍に膨れ上がっている。
もちろん選手の成長は環境に左右されることが多く、また財政的に厳しいフライブルクからすれば、120万ユーロでも非常に大きな金額だ。だが同紙は、「間違いを犯した」と記し、フライブルクの判断を批判している。