グロスクロイツ(右)が香川(左)を説得したと独紙が報じている [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表MF香川真司のドルトムント復帰が目前に迫っているが、それを最も喜んでいるのは果たして誰だろうか。
29日、ドイツ紙『Revier Sport』が報じた内容によると、数日の間に同クラブ所属のドイツ代表MFケヴィン・グロスクロイツが、香川に電話をかけていたようで、「香川が在籍した2010年から2012年の2年間が、グロスクロイツにとって一体どれだけ思い出に残る2年になったか」を、伝えたという。香川はその言葉にじっと耳を傾け、そしてグロスクロイツは、「そろそろ戻ってこいよ!」と話し、電話を切ったとのことだ。
そして同紙は、「香川は1700万ユーロ(約23億円)の移籍金を置き土産にドルトムントを離れたが、両者はお互いに寂しさを感じていた。香川のターン、ヒールキック、フェイント。彼は瞬く間にドルトムントファンの“お気に入り”になった。彼は、イングランドでは全く幸せではなかった」と、記している。
普段は陽気なグロスクロイツが香川に伝えた“帰還命令”には、冗談も少しは含まれていたことだろう。しかし、それがいまや実現まであと一歩となっている。これに最も驚き、歓喜しているのは、紛れもなくグロスクロイツ自身ではなかろうか。