トレーニングを行うシャルケの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表DF内田篤人が所属するシャルケが、大量のミミズ出現に手を焼いている。ドイツ紙『ビルト』が伝えた。
最近になってシャルケの練習場の芝生の間には、地面を掘り起こしたような土の塊と黒い穴が無数に発見されていたようで、不思議に思ったイェンス・ケラー監督がこれを調べたところ、大量のミミズがピッチに生息していることが分かったという。『ビルト』の取材に対し、同監督は次のように話している。
「幸いにもそれは“クレーター”のように大きくなく、小さな穴だからまだいいけどね。例年よりも長期にわたって続いている雨天のせいらしい」
ブラジル・ワールドカップでドイツ代表キャンプ地の芝生を管理していたライナー・エルンスト氏は、ミミズ大量発生の問題について以下のように語った。
「自然に害が及ばないもの、例えばお茶のエキスなどを撒けばミミズはいなくなる。ただし、ミミズは地中の空気を入れ替える上で重要な働きをしている。それは我々グリーンキーパー以上の仕事量だ。芝刈りを行うと当然地面は平らに押しつぶされてしまう。そして、そのままにしておくと芝生は(空気の循環が悪くなって)黄色になってしまうんだ。だけどミミズは押しつぶされた地面を好まない。ただ、シャルケのグリーンキーパー、トーステン・ペトリ氏も欧州でも屈指の、芝生の専門家だ。すぐに問題を解決してくれると思う」
昨年11月、ホームスタジアムでミミズの出現に困っていたブラウンシュヴァイクは、アンモニアを用いた自然化学肥料と、大量の砂を撒くことで問題を解決した。シャルケの練習場ではどのような措置が取られるのだろうか。