発煙筒の投げ込みが発生した昨年のルール・ダービー [写真]=Bongarts/Getty Images
27日に行われるブンデスリーガ第6節で、日本代表DF内田篤人のシャルケと同MF香川真司のドルトムントが対戦する。
ドルトムントは10日、同試合で、自クラブサポーター向けのチケット販売を減らす意向を明らかにした。『ルール・ナハリヒテン』など複数のドイツメディアが報じている。
同紙によると、昨年、ドルトムントはサポーター会員に5800枚のアウェー戦チケットを用意したが、今年はそれの約20パーセントにあたる1000枚を減らし、計4800枚のチケットを販売するという。
またシャルケ側も、ホームスタジアムであるフェルティンス・アレーナにおけるアウェー席付近の座席チケットを販売しないことを決定。ドルトムントサポーターとの“緩衝地帯”を設けることで、より安全が確保されるように策を講じている。
ライバル同士の“ルール・ダービー”では、昨年10月26日に行われた第10節で、アウェーに駆け付けたドルトムントサポーターが大量の発煙筒を焚き、試合が中断する事件が発生。キックオフ直前に大量の発煙筒や爆竹がピッチへ投げ入れられたため、選手や審判団が一旦ロッカーに引き返し、キックオフが約5分間遅れることとなった。同サポーターのうち、監視カメラに映っていた4人が告訴され、数千ユーロの罰金を科せられた。
また、2012年10月20日に行われたブンデスリーガ第8節の同カードでも、試合前に衝突が発生。ドルトムントサポーターが近くのレストランを襲撃し、店内にあるものを警察に投げつけると、シャルケサポーターも警官が乗っている馬への投石や、発煙筒を焚くなどの行為を働いた。警察は放水や催涙ガスなどで対抗し、両チームのサポーター合わせて200人余りが逮捕されたと見られている。