後半に途中交代となったフランクフルトMF乾貴士 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第3節が14日に行われ、日本代表MF長谷部誠とMF乾貴士が所属するフランクフルトとアウクスブルグが対戦。長谷部と乾がともに先発出場した。
開幕戦からここまで1勝1分けのフランクフルトに対し、開幕2連敗でリーグ初勝利が欲しいアウクスブルクとの一戦となった。
前半の14分、アウクスブルクは左サイドからのクロスに、ファーサイドにいたラウール・ボバディジャが豪快にボレーで合わせるも、ボールは右サイドネットに外れた。フランクフルトは15分、長谷部からのパスを受けた乾がシュートを放つも、アウクスブルグGKマルヴィン・ヒッツがセーブ。直後のCKの際にヴァーツラフ・カドレツが相手DFに後ろからユニフォームを引っ張られて倒れる。しかし、長谷部が猛抗議するも、主審はノーファールの判定。30分には敵陣のゴールライン間際まで切り込んだハリス・セフェロヴィッチが中央へ折り返すと、GK手間でカドレツがヒールで流し込む。しかし角度が足りず右に逸れてゴールを割ることができない。
32分にはアウクスブルクのボバディジャが、ペナルティエリア内左でパスを受け取りフリーでシュートを放つも、フランクフルトGKケヴィン・トラップがセーブ。35分にもボバディジャが味方のパスに抜け出し、GKをかわしてゴールを割るもオフサイドの判定で得点とはならなかった。フランクフルトも37分にカドレツがペナルティエリア手前からミドルシュートを放つもGKヒッツがはじき出した。
アディショナルタイムに入ると、右サイドでボールを受けたボバディジャが中央に切り込み、すぐさまシュート。これはGKにセーブされるもCKを獲得。右からのCKをラグナル・クラヴァンがヘッドでたたきつけるも、GKトラップがクロスバー上にかき出した。アウクスブルクは再三のチャンスもゴールに至らず、直後にホイッスルで前半終了。両チーム、チャンスをものにできずスコアレスで折り返した。
後半からフランクフルトは長谷部に代えてスロボダン・メドイェヴィッチを投入。アウクスブルクは49分に、ペナルティエリア内でハリス・アルティントップがフランクフルトDFと競り合い、ボールがこぼれる。そこに後方から来たボバディジャがそのままシュートを放つと、ボールは左ポストをたたきゴール。アウグスブルクが先制した。
フランクフルトは、56分に乾に代えてアレクサンダー・マイヤーを投入。その後はフランクフルトに勢いが出てくるも、得点までは至らない。チャンスを作れない時間が続くフランクフルトは逆にアウクスブルクにカウンターを仕掛けられる。80分には、途中出場のカイウビーのシュートが左ポストを直撃。アウクスブルクは追加点のチャンスを決めることができなかった。
90分にフランクフルトはセフェロヴィッチがフリーでシュートを放つも、DFクラヴァンがブロック。終盤はフランクフルトがパワープレーで押し込もうとするが、アウクスブルクがことごとく跳ね返し、試合終了。1-0でアウクスブルクが今シーズンのリーグ初勝利。フランクフルトは今シーズンリーグ初黒星となった。
フランクフルトは次節、20日に日本代表DF内田篤人が所属するシャルケとのアウェイゲームに臨む。アウクスブルクは同日、ブレーメンをホームで迎える。
【得点者】
0-1 49分 ラウール・ボバディジャ(アウクスブルク)