フル出場したハノーファーMF清武弘嗣(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第4節が20日に行われ、パーダーボルンと、日本代表DF酒井宏樹とMF清武弘嗣が所属するハノーファーが対戦。酒井、清武ともに先発出場した。
開幕から2勝1分けで3位につけているハノーファーに対し、昇格組ながら1勝2分けで5位に位置するパーダーボルンとの対戦となった。
試合は5分、ペナルティエリア手前の左サイドでボールを受けた清武が、中に切り込みシュート。枠をとらえれられなかったが、チームのファーストシュートとなった。お互いチャンスが作れない中、24分にハノーファーは、ペナルティエリア内でパスを受けたレオナルド・ビッテンコートがダイレクトでシュートを放つも、相手GKがセーブしチャンスを活かせない。
一方のパーダーボルンは、35分にカウンターを仕掛け、味方のパスからシュレイマン・コチが左サイドを抜け出すと、中央に切り込み右足を振り抜く。しかし酒井らハノーファーDFのブロックに合い、勢いのなくなったボールはGKがキャッチ。41分には、ペナルティエリア内左で、後ろから酒井の足がかかりマリオ・ヴランチッチが倒されたように見えたが、審判はノーファールの判定。試合は続き、直後にボールを奪ったパーダーボルンは、味方のパスでハノーファーDFの裏を抜け出したコチが、ペナルティエリア内左からゴール右を狙ったシュートを放つも、GKがはじき出し得点を奪えなかった。
前半は、お互い少ないチャンスを活かせずスコアレスドローで折り返す。
後半もチャンスを作れない展開が続く中、ハノーファーが61分、左サイドのFKをホセルがヘッドで合わせるもゴール右に逸れて得点とはならない。パーダーボルンは71分、ハーフライン近くの右サイドからのFKを、ファーで合わせた選手が折り返すと、フリーでいたエリアス・カチュンガが押し込みゴール。パーダーボルンが先制に成功した。
ハノーファーは、ピッチの中央からのFKでゴール前にボールを入れると、競り合ったこぼれ球にペナルティエリア中央にいたアルトゥル・ソビエフが反応し、シュートを打つがクロスバー上に外れる。90分には、パーダーボルンのダニエル・ブリュックナーが自陣のペナルティエリア内でハンドしたかに思われたが、ノーファールの判定でPKにはならなかった。
アディショナルタイムに入って3分、ハノーファーはFKのチャンスでGKも前線に参加。しかし、こぼれたところにパーダーボルンのモリッツ・シュトッペルカンプが自陣深くからロングシュートを放つ。残っていた酒井が追いかけるが、ボールはゴールに吸い込まれて追加点となった。直後に試合は終了。パーダーボルンが2-0で勝利。開幕4試合負けなしとなった。
今シーズン4節目にして初の敗戦となったハノーファーは次節、24日にホームでMF長澤和輝と日本代表FW大迫勇也が所属するケルンと対戦。パーダーボルンは23日に、アウェイで昨シーズン覇者バイエルンと対戦する。
【得点者】
1-0 71分 エリアス・カチュンガ(パーダーボルン)
3-0 90+2分 モリッツ・シュトッペルカンプ(パーダーボルン)