内田(左上)、香川(左下)、清武(右上)、酒井宏と酒井高(右下) [写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツの各地元メディアは、2014-15シーズンのブンデスリーガ第6節における日本人選手の採点と寸評を発表した。
シャルケとドルトムントの対戦で“ルール・ダービー”となった試合で、DF内田篤人はフル出場し、ドイツ紙『West Deutsche Allgemeine』から今節の日本人選手の中で最高点となる「2.5」の評価を受けている。また、途中出場したMF香川真司は「背番号10のポジションでドルトムントの攻撃を活性化させた」との評価となった。
■内田篤人
対ドルトムント戦(2-1○)フル出場
『West Deutsche Allgemeine』
採点:2.5
寸評:この右サイドバックが再びフィットしたことは、シャルケにとって好材料。そしてファンも“ウッシィィィィィィ”を愛している。
内田は、シャルケの右サイドバック候補の中で最もポジション取りが上手い。加えて、試合を読む力でも(他の選手を)上回っており、効果的に(攻撃の)スイッチを入れることができる。とはいえ、(この試合では)クロスの殆どを受け手のいないところに上げてしまい、攻撃面でもパスミスが目立った。
『Revier Sport』
採点:3+
寸評:後半中盤に、たくましいスライディングを連発すると、55000人から“ウッシ”の叫び声。シャルケで愛されるのは、彼のようなガッツある選手だ。同じ国出身で、友人でもあるシンジ・カガワとの勝負に快勝。もっとも、ドルトムントの帰還者(香川)は、途中からの出場だったが。
■香川真司
対シャルケ戦(1-2●)57分より途中出場
『West Deutsche Allgemeine』
採点:3
寸評:57分、イモビーレに代わって登場すると、背番号10のポジションでドルトムントの攻撃を活性化させた。広い範囲を動き、高いテクニックを見せた。(相手にとって)危険なポジションに来たが、殆ど生かされることがなかった。しかし、浮かしたボールで、あわや同点というシュートをアシスト。
『Revier Sport』
採点:3-
寸評:早い段階で投入されると色々なことを試し、正確なパスでドルトムントの攻撃に息を吹き返させた。
『Ruher Nachrichten』
採点:3.5
寸評:かつてのダービー・ヒーローは今回、ベンチスタートとなった。交代出場すると、懸命にプレーしたが、決定的な成果をもたらすことができず。
■酒井高徳
対ハノーファー戦(1-0○)フル出場
『Sportal.de』
採点:3
寸評:厄介なレオナルド・ビッテンコート相手に仕事が多かったが、大きなチャンスを与えることは殆どなかった。いつものように攻撃で運を試した。最後の一押しに、もう少し正確さがあればよかった。
■酒井宏樹
対シュトゥットガルト戦(0-1●)フル出場
『Sportal.de』
採点:4
寸評:同性の酒井(高徳)に突破される場面もあったが、前半はしっかりとした内容。後半に入り、対フィリップ・コスティッチという大きな役割を任せられたが、コスティッチに度々置き去りにされ、大苦戦となった。競り合いで負けることもあれば、スピードが遅いこともあった。徐々に上手く対応するようになったが、時すでに遅し。
■清武弘嗣
対シュトゥットガルト戦(0-1●)フル出場
『Sportal.de』
採点:3.5
寸評:濃い内容をこなした。前半は大きな存在感を発揮し、多くの場所に顔を出した。後半に入ると、それまでの左サイドではなく、真ん中でのプレーが増えた。ハーフタイムに入る前の、1人でゴール前まで持ち込んであわやゴールというプレーは非常によかった。後半にも2度の見せ場があった。