ハンブルガーSV戦にフル出場した香川 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第7節が4日に行われ、日本代表MF香川真司、MF丸岡満が所属するドルトムントとハンブルガーSVが対戦した。香川はトップ下で先発出場したが、丸岡はベンチ外となった。
チャンピオンズリーグのグループステージでは連勝を収めているドルトムントだが、ブンデスリーガは2勝1分3敗の12位と苦戦中。4試合ぶりのリーグ戦白星を狙ってホームゲームに臨んだ。対するハンブルガーSVはリーグ戦で未だ勝ち星なしの最下位。前節のフランクフルト戦でチームの今シーズン初ゴールが生まれたばかりという状況の中、敵地で初勝利を目指した。
試合は序盤から激しいボールの奪い合いとなる。その中で最初にチャンスをつかんだのはドルトムント。8分、ペナルティーエリア手前左でFKを獲得すると、マルセル・シュメルツァーが直接ゴールを狙った。
ハンブルガーSVも12分にニコライ・ミュラーが裏へ抜け出してシュートを放つ。ボールは枠を外れたが、縦への攻撃でドルトムントゴールを襲った。
15分過ぎからはドルトムントがボールを支配するが、攻撃のリズムが悪く、ハンブルガーSVのゴール前に攻め込むことができない。23分にペナルティーエリア外からケヴィン・グロスクロイツが強引に狙ったシュートも枠には飛ばなかった。
すると35分、ハンブルガーSVが一瞬の隙を突いてゴールを奪う。アドリアン・ラモスのパスミスからチャンスを得ると、ミュラーがドルトムント守備陣を突破。最後はピエール・ミシェル・ラソッガが先制点を決めた。
リードを許したドルトムントは攻勢を強めるが、細かなミスが目立ち決定機を作り出せない状況が続く。逆に45分には縦パスに抜け出したミュラーにゴールを脅かされるなど、流れをつかむことができずに前半を終えた。
迎えた後半、ドルトムントはスヴェン・ベンダーに代えてミロシュ・ヨイッチを投入。徐々にペースをつかむと、57分、ペナルティーエリア手前でボールを持った香川がグロスクロイツにパスを通してチャンスを演出。しかし、シュートはDFに防がれ、得点には結びつかなかった。
一方、ハンブルガーSVはセットプレーから決定機を作り出す。63分、右サイドからのFKにハイコ・ヴェスターマンが頭で合わせた。シュートは枠を捉えていたが、ドルトムントのGKロマン・ヴァイデンフェラーが好セーブを披露。追加点を与えなかった。
その後は、ドルトムントがハンブルガーSVを一方的に押し込む。72分には香川、シュメルツァーとつなぎ、左サイドからのクロスにアドリアン・ラモスが飛び込む。73分には、香川のヒールパスからヨイッチがミドルシュートでゴールに迫った。
さらに79分、途中交代のチーロ・インモービレが抜け出す。だが、シュートは枠に飛ばず決定機を生かせない。守備を固めるハンブルガーSVの前に、ドルトムントはチャンスを作り出すものの、最後までゴールを奪えなかった。
試合はこのままタイムアップ。1-0で勝利を収めたハンブルガーSVが今シーズンのリーグ戦初白星を挙げた。一方、ホームで敗れたドルトムントはリーグ戦4試合未勝利となった。なお、香川はフル出場している。
【得点者】
0-1 35分 ピエール・ミシェル・ラソッガ(ハンブルガーSV)