アシストを記録し勝利に貢献したFW大迫勇也(中央) [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第8節が18日に行われ、日本代表FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンと同代表MF香川真司が所属するドルトムントが対戦した。
10日に行われたキリンチャレンジカップ2014の日本代表とジャマイカ代表の対戦で顎を打ち、脳震とうの症状が出たためチームを離脱した香川が先発入り。大迫はベンチスタートとなり、長澤は欠場した。ドルトムントは発表されたスターティングメンバーから急遽左サイドバックのDFエリック・ドゥルムに代わってMFマルコ・ロイスが先発入りで復帰。左SBにはMFケヴィン・グロスクロイツが入った。さらにMFイルカイ・ギュンドアン、MFヘンリク・ムヒタリアンが復帰し先発に名を連ねている。
試合はアウェイのドルトムントが、ボールキープする時間が続く中、11分にペナルティエリア手前の左でボールを持った香川が縦にスルーパス。ディフェンスラインぎりぎりを抜けだしたロイスが、エリア内左からシュートを放つがゴール右に逸れて得点とはならなかった。
ボールを保持するドルトムントだが、ミスが目立ちリズムを作ることができない。一方のケルンは攻撃の形を作ることができず時間が過ぎていく。
29分にケルンはカウンターを仕掛ける。左サイドのドゥシャン・シュヴェントがドリブルで持ち上がり、ペナルティエリアの左側からマイナス気味に折り返す。フリーでボールを受けたマティアス・レーマンがエリア手前の正面からシュートを放つも、これは大きく枠を外した。すると40分、ケルンはドルトムントGKのロングフィードのこぼれ球からケヴィン・フォクトがワンツーで中央を突破。自ら持ち上がり、GKとの1対1を落ち着いて決めて先制に成功した。
ドルトムントは44分に、右サイドから中央でボールを受けたギュンドアンが、エリア手前の正面でミドルシュートを放つが、GKの正面で得点とはならなかった。前半そのまま終了し、ケルンが1-0のリードで折り返した。
後半に入って48分、ドルトムントは高い位置で香川がDFに詰めてボールを奪うとロイスが持ち上がり、左でフリーだったチーロ・インモービレにパス。これをエリア内左から落ち着いて決めて1-1の同点とし、試合を振り出しに戻した。52分には左サイドからロイスが中央の香川とワンツーでペナルティエリア内に侵入してシュート。しかしこれはケルンDFにブロックされ枠には飛ばなかった。
64分、ケルンはダニエル・ハルファーに代えて大迫を投入。68分には左サイドのハーフラインからのロングボールをシモン・ツォラーが胸トラップでDFをかわしシュート。しかしこれはゴール左逸れて得点とはならなかった。
ドルトムントは71分に左CKを、ソクラテス・パパスタソプーロスが合わせるがゴールの右に外れた。すると74分にケルンは、右サイドでボールを受けた大迫がDFとGKの間にクロスを入れると、飛び出したGKとDFがお見合いするような形でボールが流れる。ボールは詰めていたツォラーに渡り、無人のゴールに蹴りこんで2-1とし、再びケルンがリードを獲得した。
試合はこのまま終了し、ケルンが2-1で第2節以来となる勝利を挙げた。ドルトムントは5試合勝ち星がなく3連敗となった。
次節、ケルンは24日にアウェイでブレーメンと、ドルトムントは25日にホームでMF清武弘嗣とDF酒井宏樹が所属するハノーファーと対戦する。
【得点者】
1-0 40分 ケヴィン・フォクト(ケルン)
1-1 48分 チーロ・インモービレ(ドルトムント)
2-1 74分 シモン・ツォラー(ケルン)