過去に内田(左)を指導した経験のあるステフェンス氏(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブレーメンがロビン・ドゥット監督を解任し、新監督としてフーブ・ステフェンス氏を招へいする可能性が浮上したことが明らかになった。21日付のドイツ紙『ビルト』が報じている。
開幕から未勝利が続き最下位に沈むブレーメンは、次節の結果次第でドゥット監督に見切りをつけ、新監督を招へいする可能性があるという。現段階での最有力候補者は、かつてDF内田篤人のシャルケや、日本代表DF酒井高徳が所属するシュトゥットガルトを率いたことのあるフーブ・ステフェンス氏とのことだ。
同紙の電話取材に対し、ステフェンス氏は「私はロビン・ドゥットを評価している。そして彼がこの窮地からチームを救い、残留を果たせることを願っているよ。(残留に)必要なポイントを稼ぐ時間はまだ十分残されている。そして、これまで私とブレーメンの間にコンタクトはない。私が言えることは『ブレーメンはブンデスリーガの中でも伝統あるクラブだ』ということだね」と応えたようだが、同氏がブレーメンの監督候補に挙げられるのには、確かな理由がある。
ステフェンス氏は2007年2月、降格圏に低迷していたハンブルガーSVの監督にシーズン途中で就任すると、最終的には7位まで順位を押し上げることに成功。昨シーズンも、就任時とシーズン終了時の順位は変わらなかったものの、残留争いの渦中にあったシュトゥットガルトの残留に貢献している。
また、電話取材の冒頭でブレーメンとの接触を否定したステフェンス氏だが、新たな就職口については色気も見せている。
「(昨シーズンは)ギリシャとシュトゥットガルトで騒々しい1年を過ごし、その時には『休息が必要だ』と思っていたが、今はもう回復したよ。刺激に満ちたブンデスリーガのクラブからのオファーにも準備は万端だ」
果たしてステフェンス氏が緑色のジャージに袖を通す日は来るのだろうか。