移籍後初ゴールをFKで決めた清武弘嗣(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第9節が25日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと同代表DF酒井宏樹とMF清武弘嗣が所属するハノーファーが対戦した。清武が先発出場、香川はベンチスタートで酒井は負傷欠場となった。
ここまで2勝1分5敗の勝ち点7で14位に沈むドルトムントが、3勝1分4敗の勝ち点10で11位に位置するハノーファーをホームで迎える。ともにリーグ3連敗中で勝利が欲しい両チームの対戦となった。
試合は、前半から攻撃の意識が高いハノーファーがまずチャンスを得る。6分に右サイドからのロングスローに、ファーサイドにいたレオナルド・ビッテンコートがDFの背後から飛び出して右足で合わせたが、枠の右に逸れた。12分にドルトムントは、右サイドの落としをペナルティエリア手前の右で受けたヘンリク・ムヒタリアンが反転しながらシュート。しかしこれはGKがかき出してゴールとはならなかった。
20分、エリア手前でボールを受けたマルコ・ロイスが、そのまま左足を振り抜くが、ゴールをわずかに右に逸れた。徐々にドルトムントが攻勢に出てくるが、中盤での守備意識が高いハノーファーに対し、ミスが目立ちリズムを作ることができない。
ドルトムントは39分に、相手陣地の中央付近でボールを受けたロイスがドリブルで持ち上がり、エリア内左のピエール・エメリク・オーバメヤンにパス。シュートを放つと思われたが、中央に戻してロイスがダイレクトでシュートを放つ。しかしこれはクロスバー上部に逸れた。
前半はドルトムントが攻勢に出たがハノーファーがしっかり守り、スコアレスドローで折り返した。
後半はドルトムントがまずチャンスを得る。47分に右サイドのムヒタリアンからアーリークロスが入ると、ファーサイドでフリーのロイスに渡り、そのままシュートを放つがゴール右に逸れた。53分にもムヒタリアンがアーリークロスを入れてファーのロイスに繋がるが、バウンドが合わず、シュートはクロスバー上に外れた。
55分には、右サイドのウカシュ・ピシュチェクが抜けたすとワンタッチで中に折り返す。エリア内中央のオーバメヤンがトラップするも収めることができなかったが、こぼれ球をロイスがダイレクトでシュート。これもハノーファーGKが触り枠をとらえることは出来ない。
ドルトムントが再三のチャンスを活かせない中、ハノーファーはエリア内手前の左でFKを獲得。61分にキッカーの清武が蹴ったボールは、壁を越えて落下するきれいなカーブで枠の左下に吸い込まれ、ハノーファーが先制した。
追いつきたいドルトムントは66分にイルカイ・ギュンドアンに代えて香川を投入。72分にハノーファーは移籍後初ゴールとなる先制弾決めた清武に代えてアルトゥル・ソビエフを投入した。
ドルトムントは76分に、左サイドのからのクロスにアドリアン・ラモスがDFの背後から飛び出し、頭で合わせるが枠をとらえられない。86分には、エリア手前の左からボールをムヒタリアンに預け、エリア内に走りこんでパスを受けようとした香川が、DFと接触し倒れこんだが、PKの判定は出なかった。
89分、ハノーファーはジェイフン・ギュルセラムがこの日2枚目のイエローを受けて退場なり、10人となった。アディショナルタイムに入りドルトムントは、右サイドからボールを入れてチーロ・インモービレがダイレクトボレーで合わせるも、枠をとらえられなかった。さらに、エリア手前の左からムヒタリアンがミドルシュートを放つが枠の左に逸れる。
試合はそのまま終了し、攻め込んだドルトムントだがハノーファーの守備を崩すことができず、ホームで敗戦。リーグ戦4連敗で引き分けを挟んで6試合勝ち星を挙げることができなかった。ハノーファーは清武のゴールが決勝点となり連敗を3でストップし、勝ち点3を獲得した。
ドルトムントは次節、11月1日に昨シーズン王者でトップを走るバイエルンと対戦。ハノーファーは同日、日本代表MF長谷部誠とMF乾貴士が所属するフランクフルトをホームに迎える。