試合中に乱入したサポーター(左)とリベリー(右奥) [写真]=Bongarts/Getty Images
DFBポカール2回戦が29日にドイツ各地で行われ、現在ブンデスリーガの首位に立つバイエルンは、敵地でハンブルガーSVと戦った。試合は3-1でバイエルンが貫録勝ちを見せたが、終了間際にハンブルガーSVファンの1人がMFフランク・リベリーに危害を加えるという事件が起こっている。
後半ロスタイムにピッチへ乱入したこのファンは、ハンブルガーSVのチームマフラーを用いてリベリーの耳付近を殴り、挙句の果てには同選手に向け両手の中指を立てるという愚行に出た。
すぐさま警備員に捕まえられ“退場”となったファンについてリベリーは試合後、「彼が来ているのは見えなかった。少し怒りも沸いたけど、そんなに大きな事件ではない」と冷静にコメントしているが、同僚のドイツ代表MFトーマス・ミュラーは「本当に無意味なこと」と憤りを見せていた。
これを受け、ハンブルガーSVは試合直後、クラブ公式ツイッター上に「親愛なるFCバイエルンとフランク・リベリーへ 終了間際に起こったことについて謝罪致します。あれ(乱入したファン)はHSV(の一員)ではありません!」と陳謝している。
また同クラブはこの乱入者に対し、スタジアム入場禁止処分だけでなく、翌30日には警察へ被害届も提出。自クラブのサポーターといえど、ピッチ上の暴力とは徹底的に争う姿勢を見せたことで、事態は収束へ向かいそうだ。