王者バイエルン戦に先発出場した長谷部 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第11節が8日に行われ、MF長谷部誠とMF乾貴士が所属するフランクフルトは、首位バイエルンをホームに迎えた。長谷部は先発出場、乾はベンチスタートとなった。
現在リーグ戦3連敗のフランクフルトは、昨シーズンの王者バイエルン相手に最低でも引き分けたいところ。一方のバイエルンは、5日のチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節のローマ戦では勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。この調子を維持するためにも、勝利は欠かせない。
試合は開始20秒に、オフサイドラインをギリギリでかい潜ったトーマス・ミュラーが決定機を演出したが、ロベルト・レヴァンドフスキには合わなかった。得意のパスワークがさえだしたバイエルンは、徐々にフランクフルトを敵陣に押し込めていく。試合が動いたのは22分、左サイドでフランク・リベリーがレヴァンドフスキとのワンツーで縦に抜け、中に折り返したボールを一度防がれながらもミュラーが押し込み、バイエルンが先制する。
反撃に出たいフランクフルトは40分、左サイドを突破したハリス・セフェロヴィッチのクロスボールに、長谷部が飛び込んだが合わせきれなかった。さらに41分、アレクサンダー・マイアーがフリーキックからミドルシュートを狙うが、マヌエル・ノイアーに防がれてしまった。その後も、レヴァンドフスキが絶好機をトラップミスで逃すなど得点は生まれず、バイエルンは1-0で前半を折り返した。
52分、後半立ち上がりのフランクフルトの攻撃で、クロスボールにマイアーが飛び込んだ際に、フアン・ベルナトの腕にボールが触れたようにも見えたが、フロリアン・メイヤー主審は笛を吹かなかった。直後の55分、バイエルンはまたもレヴァンドフスキがチャンスを得たが、ヘディングはフェリックス・ヴィートヴァルトの好セーブにあった。
しかし64分、バイエルンが待望の追加点を決める。中央でボールを受けたフィリップ・ラームがディフェンスの裏に絶妙な浮き球のパスを出すと、抜け出したリベリー、レヴァンドフスキと渡り、最後は再びミュラーが冷静に流し込み2-0とする。さらに直後の67分、スローインの流れからミュラーが抜け出し倒れ込みながらシュート。これが決まりハットトリックを達成する。
その後、バイエルンは早々に交代枠3枠を使い切り、リベリーら主力を休ませる余裕の展開に。86分には途中出場のジェルダン・シャキリにもゴールが生まれ、最終的にバイエルンが4-0で完勝した。
なお、長谷部は89分まで出場、乾には出場機会が無かった。
【得点者】
1-0 22分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
2-0 64分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
3-0 67分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
4-0 86分 ジェルダン・シャキリ(バイエルン)