負傷したドルトムントMFロイス(右下) [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、22日に行われたブンデスリーガ第12節でパーダーボルンと対戦し2-2の引き分けで終わった。同試合でドイツ代表MFマルコ・ロイスが右足首のじん帯を負傷した可能性が高く病院に搬送されたと、日本語版クラブ公式サイトが23日に伝えている。
敵地パーダーボルンで2-2の引き分けに終わったドルトムントは、勝ち点2を取りこぼしただけでなく、ロイスを負傷で失うことになった。パーダーボルン戦でチームの2点目を挙げ、ブンデスリーガでのクラブ通算2800点目を決めた同選手は足首の靭帯を損傷した可能性が高く、同試合で64分に負傷交代を余儀なくされている。
ドルトムントのスポーツディレクターを務めるミヒャエル・ツォルク氏は、ロイスの状態について試合後に、「クラブドクターの初期検査によると、足首の外側靭帯と靭帯結合部を損傷した可能性が高い」と語った。
ドイツ代表のロイスは、6月6日に行われたアルメニア代表との親善試合で左足首のじん帯を部分断裂し、ブラジル・ワールドカップ出場を断念。9月7日に行われたユーロ2016予選のスコットランド戦でも左足首のじん帯を部分断裂し、約1カ月の離脱を強いられていた。さらに9日に行われたブンデスリーガ第11節のボルシアMG戦でも左足首を負傷し、2週間の離脱。代表ウィークを挟んで今節復帰を果たしたが再度けがを負っている。
ロイスは精密検査を受けるため、試合中にパーダーボルン市内の病院へ搬送。今回痛めたのは右足首だが、ユルゲン・クロップ監督は「前回以上の重傷だ。足首がひどく腫れ上がっている」と明かしており、長期離脱の模様となった。
クロップ監督は試合後、ロイスが負傷した場面を「狂気」と表現し、「そのほかに思い浮かぶ言葉はない」と付け加えた。また、元ドルトムント所属のMFマーヴィン・バカロルツが意図的に足首を狙ったとの見解は否定したが、「彼(バカロルツ)はコントロールできないほど激しいスライディングタックルを見舞うことがある。やめろと何度も忠告したよ。マルビンは素晴らしい人間だが、あのプレーは度が過ぎていた」と続けた。
試合後のバカロルツは明らかに動揺した様子で、「クロップ監督に怒鳴られた。そうされても仕方ない」とコメント。パーダーボルンを率いるアンドレ・ブライテンライター監督も、「バカロルツをよく知る人間なら、彼がドルトムントを愛していることは知っているはずだ。マルビンは顔面蒼白になっていた。何を言っても取り返しがつかないが、我々としても本当に申し訳なく思っている」と同選手の様子を明かしている。