声援を送るヴォルフスブルクのサポーター[写真]=Bongarts/Getty Images
バイエルンやハンブルガーSV、ライプツィヒなど他クラブとの争奪戦の末、ヴォルフスブルクが金の卵を獲得した。ドイツ紙『ビルト』など複数メディアが27日に伝えている。
潤沢な資金で次々と選手を獲得するイメージの強いヴォルフスブルクだが、近年は若手の育成にも力を入れており、ドイツ代表DFロビン・クノッヘや同MFマクシミリアン・アルノルトなど、20歳前後の有望なタレントを続々と輩出している。
そんな彼らが次なるターゲットに選んだのは13歳のシドネイ・ジャロ君。現在ブンデスリーガ2部ザンクトパウリのU-15チームに所属するこの少年は、来年1月にヴォルフスブルクの下部組織への移籍が正式に決まったという。
この決定を受け、同クラブのスポーツ担当取締役のクラウス・アロフス氏は喜びのコメントを残している。
「我々が13歳の少年と契約するなんて、完全に例外的な出来事だ。もちろん我々は正当な手段で彼を獲得し、家族と引き離そうともしていない。両親はこのチャンスに喜び、今回のこと(ヴォルフスブルクと契約すること)を心から望んでいたんだ」
ジャロ君は来年1月の契約開始から、現在28人の育成選手が住んでいる寮に入る予定。ヴォルフスブルクが雇った4人の教師が専任で在籍しており、そのうち最低1人は必ず常駐しているという。
また選手たちは週に3回、学校へ行く前にトレーニングを積むが、子供たちが授業についていけなかった場合に備え、寮では補習のための時間や設備も整えられているとのことだ。