独自の理論で指導を行うステフェンス監督 [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表DF酒井高徳が所属するシュトゥットガルトのフーブ・ステフェンス新監督が独自の理論で練習を行っている。5日、ドイツ紙『ビルト』が報じた。
12月に入り、各地で降雪も見られるなど、現在はどの都市も日中の最高気温でさえ氷点下に近い。もちろんシュトゥットガルトも例に漏れず、極寒の中での練習を強いられている。だが、その風景を見ると選手全員が帽子をかぶっておらず、他クラブとは対照的だ。
同紙の取材に対してステフェンス監督は「トレーニングは試合を想定して行うもの。したがって、膝まであるサッカーソックス、すね当ての着用を義務付け、帽子をかぶることは禁止した。特に帽子については、(耳が隠れるため)指示が聞こえにくくなる」とその理由を話しているという。ただしウォームアップの時だけは例外で、着用が許可されているようだ。
シュトゥットガルトは2009年2月、UEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)でゼニトのホームに乗り込んだ際、当時ゴールマウスを守っていた元ドイツ代表GKイェンス・レーマンが、自身のコーチングがうまく伝わっていないことを理由に、元オランダ代表DFハリド・ブラールズが防寒のために頭部に身に着けていたバンドを試合中に奪い取り、激怒しながらピッチ外に投げ捨てた過去がある。