ジュルーとボールを奪い合う岡崎(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第14節が7日に行われ、ハンブルガーSVと日本代表FW岡崎慎司が所属するマインツが対戦した。岡崎は先発出場している。
前節の試合で敗戦を喫しているチーム同士の対戦。17位に低迷するハンブルガーSVは、ホームで今シーズン4勝目を目指した。対するマインツは前節終了時点で10位。現在リーグ戦5試合未勝利と苦しい状況が続いている中、約1カ月半ぶりの勝利を狙い、今回の一戦に臨んだ。
序盤は互いにパスが繋がらない展開が続く。中盤でボールが行き交う状況の中、最初にチャンスをつかんだのはハンブルガーSVだった。14分、ペナルティーエリア手前左でFKのチャンスを得ると、ピエール・ミシェル・ラソッガが直接ゴールを狙う。しかし、ボールは壁に当たり、得点には結びつかなかった。
一方、アウェーのマインツは岡崎にボールがわたらず、攻撃の形を作ることができない。30分にサミ・アラギ、岡崎、フィリップ・ジュリチッチとパスが繋がり、ようやく前線のコンビネーションでゴールに迫ったが、シュートを打つ前にDFにカットされた。
スコアが動いたのは32分。ハンブルガーSVが右サイドから攻撃を仕掛け、ゴール前にクロスを入れると、最後はニコルチェ・ノヴェスキのクリアミスを見逃さなかったクレーベルが先制ゴールを決めた。さらにハンブルガーSVは40分、41分とニコライ・ミュラーがシュートを放つ。追加点は奪えなかったものの、良いリズムで前半を終えた。
迎えた後半も、ハンブルガーSVがチャンスを得る。48分、右サイドからのクロスをアルチョムス・ルドニェフスが合わせたが、シュートは枠を外れた。しかし54分、再び右サイドから攻撃を仕掛けると、ラソッガのクロスがノヴェスキの腕に当たってPKを獲得。これをラファエル・ファン・デル・ファールトが確実に決めてハンブルガーSVがリードを広げた。
2点を追いかけるマインツは、62分に岡崎がチャンスメイク。ペナルティーエリア内右から中央へ折り返すと、アラギがシュートを放つ。だが、ボールはGKの正面に飛び、得点は生まれなかった。その後、選手交代で状況の打開を図ったマインツは、89分にCKから最後は岡崎が頭で合わせて2戦連発となるゴールを奪う。しかし、攻撃の歯車は最後まで噛み合わず、同点に追いつくことはできなかった。
試合はこのまま終了となり、2-1でハンブルガーSVが勝利。敗れたマインツはリーグ戦6試合未勝利となった。なお、リーグ戦8点目を奪った岡崎はフル出場している。
【得点者】
1-0 32分 クレーベル(ハンブルガーSV)
2-0 54分 ラファエル・ファン・デル・ファールト(ハンブルガーSV)
2-1 89分 岡崎慎司(マインツ)