シュトゥットガルト・キッカーズのFWエンゲルブレヒト [写真]=Getty Images
2013年7月に心臓発作で倒れ、九死に一生を得たドイツ3部リーグのシュトゥットガルト・キッカーズに所属するドイツ人FWダニエル・エンゲルブレヒトが、6日にホームで行われたヴェーエン・ヴィースバーデン戦で除細動器を付けたままプレーし、終了間際に決勝点を決める劇的な復活を遂げたことが話題となっている。10日のイギリス紙『デイリーミラー』などが報じた。
現在24歳のエンゲルブレヒトは心臓発作後、4回の手術とリハビリを経て先月復帰を果たし、今回の試合では1-1で迎えた後半38分から途中出場すると、終了間際に劇的な決勝ゴールを決める活躍を見せた。
ゴール後、エンゲルフレヒトはチームシャツを脱いで「不可能なものはない」と書かれたシャツを誇らしげに見せると、ピッチ内外のチームメイト全員が駆け寄って喜びを分かち合った。試合後、涙を浮かべたエンゲルブレヒトは「ゴールの瞬間は信じられないほどうれしかった」と語った。
エンゲルブレヒトは2013-14シーズンの開幕節、エアフルト戦で心臓発作を起こして意識不明となり、チーム医師の心肺蘇生処置で一命を取り留めた。ドイツのプロリーグで除細動器を付けてプレーする選手はエンゲルブレヒトが史上初となった。