左から、田坂、香川、大迫、細貝、酒井宏、長谷部、内田、岡崎、清武、乾、長澤、酒井高、原口、丸岡、山田 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第17節が終わり、2014年のリーグ戦の全日程を消化。ブンデスリーガは約1カ月のウィンターブレイクに突入した。
多くの日本人選手が所属するブンデスリーガでは、ここまでマインツに所属する日本代表FW岡崎慎司の活躍が目立っている。昨シーズンから加入したマインツでは、センターフォワードのポジションを獲得し、欧州主要リーグ日本人最多得点記録の13得点を超える、15得点を決めていた。今シーズンも好調を維持しており、ここまで16試合に出場し8ゴールをマークしている。
安定して結果を残しているのはシャルケ所属の同DF内田篤人だ。序盤は負傷により欠場を余儀なくされたが、第5節のブレーメン戦で復帰すると、その後は全13試合にフル出場。10月にイェンス・ケラー監督からロベルト・ディ・マッテオ監督に監督交代が行われ、3バックの布陣に変更されたが、右ウイングバックの位置にも難なく適応を見せた。
フランクフルト所属の同MF長谷部誠と同MF乾貴士も、今シーズンは復調し高い評価を得ている。それぞれ17試合、15試合に出場し、乾は約1年8カ月ぶりとなるブンデスリーガでのゴールも決めた。
ハノーファーのDF酒井宏樹と同MF清武弘嗣も、それぞれ16試合、17試合に出場し、しっかりと定位置を掴んでいる。清武は3ゴール3アシストと、セットプレーを中心にチャンスを演出している。
同DF酒井高徳が所属するシュトゥットガルトは、11月に監督交代が行われ、フーブ・ステフェンス監督就任後は2勝2分け1敗と徐々に復調。これに合わせ酒井高もレギュラーポジションを掴みつつある。
一方で苦しんでいる選手たちも多い。ケルンのMF長澤和輝は、負傷からの復帰後もポジションを失い、FW大迫勇也も途中出場で結果が求められるシーンが増えてきた。ヘルタ・ベルリンでは、MF細貝萌が16試合に出場しているが、チーム状態は思わしくない。FW原口元気も出場機会は限られているのが現状だ。
深刻なのは、同MF香川真司とMF丸岡満が所属するドルトムント。昨シーズンの2位から一転、負傷者が続出し17位と低迷。3シーズンぶりに古巣に復帰した香川も調子を落とし、苦しんでいる。
ブンデスリーガ2部では、カールスルーエのMF山田大記が19試合で6ゴールと活躍。チームも昇格圏の2位と奮闘している。ボーフムのMF田坂祐介も主力として、ここまで19試合に出場し、2得点3アシストという成績を残した。
■2014-15シーズン前半戦、ブンデスリーガ日本人選手成績
●岡崎慎司(マインツ/12位)
16試合出場(先発16試合)、1440分プレー/8得点/1アシスト
●内田篤人(シャルケ/5位)
13試合出場(先発13試合)、1170分プレー/0得点/3アシスト
●長谷部誠(フランクフルト/9位)
17試合出場(先発17試合)、1434分プレー/0得点/2アシスト
●乾貴士(フランクフルト/9位)
15試合出場(先発14試合)、1148分プレー/1得点/2アシスト
●酒井宏樹(ハノーファー/8位)
16試合出場(先発16試合)、1395分プレー/0得点/0アシスト
●清武弘嗣(ハノーファー/8位)
17試合出場(先発16試合)、1378分プレー/3得点/3アシスト
●長澤和輝(ケルン/11位)
1試合出場(先発0試合)、9分プレー/0得点/0アシスト
●大迫勇也(ケルン/11位)
12試合出場(先発6試合)、534分プレー/1得点/2アシスト
●細貝萌(ヘルタ・ベルリン/13位)
16試合出場(先発15試合)、1280分プレー/0得点/0アシスト
●原口元気(ヘルタ・ベルリン/13位)
10試合出場(先発5試合)、527分プレー/0得点/0アシスト
●酒井高徳(シュトゥットガルト/15位)
13試合出場(先発12試合)、1019分プレー/0得点/1アシスト
●香川真司(ドルトムント/17位)
12試合出場(先発9試合)、777分プレー/1得点/0アシスト
●丸岡満(ドルトムント/17位)
1試合出場(先発0試合)、14分プレー/0得点/0アシスト
●山田大記(カールスルーエ ※2部/2位)
19試合出場(先発18試合)、1607分プレー/6得点/2アシスト
●田坂祐介(ボーフム ※2部/11位)
19試合出場(先発19試合)、1467分プレー/2得点/3アシスト