ドルトムントを率いるクロップ監督 [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、13日に行われるブンデスリーガ第21節で、同代表FW岡崎慎司が所属するマインツと対戦する。同試合に向けてドルトムントを率いるユルゲン・クロップ監督がコメントしている。日本語版クラブ公式サイトが伝えた。
ドイツ代表MFマルコ・ロイスが10日午後の練習前に自身の契約延長をチームメートたちに伝えると、ドレッシングルームは大きな喝采に包まれた。クロップ監督は「その決断を下してくれてよかった。できればチーム一丸となって、この雰囲気をいいパフォーマンスに変えていきたいね」と、マインツ戦に向けて語った。
「マルコ・ロイスがピッチに現れたとき、ジグナル・イドゥナ・パルクがどれほど大きな歓声に包まれるかを見るのが待ちきれないよ」とドルトムントのCEOを務めるハンス・ヨアヒム・バツケ氏はコメントした。ロイスの契約延長を喜ぶ雰囲気がスタンドまで伝わるのは間違いない。それは巡り巡ってピッチにも伝わるだろうが、それは観客の義務ではないとクロップ監督は言う。「我々は応援し、歌うべき理由をファンに与えなければならない」。そしてアウクスブルク戦(0-1で敗戦)の悪夢を念頭に「結果を出さなければならないという義務を感じている」と付け加えた。
とはいえ、ロイスのニュースと7日に行われた前節フライブルク戦での3-0の勝利によって、チームのムードは急激に好転した。「アウクスブルクに負けて大きく動揺していたなかで、あのアウェーでの勝利を収めたことで士気が高まった」とクロップ監督はコメントし、「あんなふうに勝てると自信になる」と続けた。
それでも、すでに苦境から抜け出したとは誰も思っていない様で、キャプテンを務めるドイツ代表DFマッツ・フンメルスは「2連勝できる力があることを証明しないと」と冷静にコメントしている。
一方、マインツ戦でドルトムントは前節とほぼ同じメンバーで試合に臨むことが期待されている。ドイツ代表DFエリック・ドゥルムとポーランド代表DFヤクブブワシュチコフスキは病欠。元ドイツ代表MFセバスティアン・ケールと同代表MFスヴェン・ベンダーの練習再開は早くても土曜日になる模様。いずれにせよ、クロップ監督にフライブルク戦で非常にうまくいっていたチームを変更すべき理由はなく、「選手たちは今の勢いを次の試合に持ち込みたいと考えている。私はその手助けをするつもりだ」と語っている。
さらに、「助けてくれようとしている人はみな大歓迎だ」とコメントし、クロップ監督は微笑むと、「特別な雰囲気は、常に好パフォーマンスの基礎になる。我々は何としても勝ち点を奪う必要がある。マインツは楽な相手ではないが、どんな小さなミスにもつけ込みたい。だからこそ、フライブルク戦のように試合に臨み、プレーすることが重要になる」と、チームには結果を出す義務があると強調した。